2019年06月
2019年06月30日
基山 梅雨入り前に・・・
基山 本格的な梅雨入り前に 2019.6.25
夕方から、福岡で会議なんですが、昼休みを含めた3時間ほどの余裕ができたので、本格的な梅雨入り前に、Familiar Mountains の一つである基山に、復旧確認を兼ねて、GO!!
災害後に、一番被害のひどかった水門から、周遊することにしました。2018年7月の水害から、ほぼ1年経ち、少しずつですが、復旧工事は進んでいるようでした。
水門手前には、通行止のロープが張られていましたが、
水汲み場から少し先まで、川沿いの道は復旧され、舗装されていました。
水汲み場も復活し、お地蔵さんも新しくなっていました。
しかし、周辺の住居、住吉神社は、依然としてそのままの状態で、まずは同じような災害が起こらないように、治水関連の工事が行われているようです。
100mほどは復旧されていましたが、その先はさすがに手付かず状態でした。
水害によって、荒れた大地には、夏草が生い茂り、
何もなかったか如く色とりどりの花が咲いていました。
ヨウシュヤマゴボウ
ツユクサも咲きだしました。夏近し・・・
自然力の偉大さを感じさせます。
災害後、まだ、史跡めぐりコースは歩いていなかったので、本日は、史跡めぐりコースを周回します。分岐付近の林道は、いまだに大きな岩がゴロゴロしています。
米倉礎石群、鐘憧跡、つつみ跡、東北門跡いずれも問題なしで、以前と変わらぬ姿でした。
つつみ跡の大木も以前と変わりなく、「何かあったのかい?」といった具合で、静寂の中に在りました。
一番被害が大きかったのは、水門~東北門付近までの川沿いの林道だったようです。
まずは一安心ということで、ホッとしたのか、山中の景色が、白黒からカラーに変わり、
アジサイの花が、登山道を彩っていました。
ムラサキニガナ、なかなかピントが合わない・・・
慶応大学出身?? のカミキリムシ、ヨツスジハナカミキリがいたのですが、なにやら足の数が多い?と思っていたら、自然の営みの最中だったようです。
鮮やかな赤の斑点が目につきました。
ヤマジノホトトギスのようです。まだ6月なのに、気の早い奴だなと思いました。結構な数の花が咲いていました。ヤマジノホトトギスも、少しでも早い基山復興を望んでいるのでしょう。
何も変わっていないんだな・・・自然は偉大です。
移ろい変わりゆくあるは、私たちの心象風景だけなのかもしれません。
ウツボグサ、我が物顔で咲いています。
オカトラノオ・・・いよいよ夏到来です。
霊験あらたかな「タマタマ石」
360度、遮ることのない風景がありました。
下山し、水門の住吉神社にお参りをした後、ふと横を見ると、なにやら石の残骸が集められていました。行きの時には気づかなかった・・・
よく見ると、流され跡形も無くなっていた住吉神社の残骸の様で、神社を構成していた石材が、周辺から集められていたようです。
再利用できるのかはわかりませんが、痛ましい姿に、愕然としました。
大好きな狛犬たちも、心なしか寂し気で・・・
Familiar Mountain 基山の復興を願います。
2019年06月28日
猟師山(1423.4m) オオヤマレンゲ
猟師山(1423.4m) オオヤマレンゲ 2019.6.23
週末の天気もいまいちだったせいもあるのですが、気分も乗らなかったので、今年は、九重に出かけ、ミヤマキリシマを見ることはできなかった。ミヤマキリシマのシーズンも終わったところではあるが、その代わりに、猟師山のオオヤマレンゲを訪ねることにしました。天気はまあまあ良好。いざとなったら、チャッチャと帰ってくればいいし・・・とはいっても、猟師山は、1423.4mもあるんだよなぁ・・・英彦山の約1.5倍、侮るなかれ!
いつものように、スキー場からのアプローチ、リフトの向こうにそびえるのが、猟師山です。
振り返ると、涌蓋山が綺麗に見えます。登り始めのせいか、見た目には緩やかな斜面なのですが、結構このスキー場が堪えるのは、私だけだろうか?
リフト乗り場の横から、山中へ突入
今日は、ウサギさんコースで・・・
ほどなく林道に登りあがると、さっそくオオヤマレンゲのお出迎え、もうすでに枯れ花もあったが、蕾も沢山あり、暫くは楽しめそうです。
オオヤマレンゲは、漢字で書くと「大山蓮華」、「大山」は群落がある大山連峰からきていて、「蓮華」は白い花びらの真ん中にある雄しべと雌しべが薄紅色のハスの花に乗った如来様のように見えること、蓮の花に似ていることに由来しているらしい。別名は、「天女花」「森の貴婦人」ということです。
オオヤマレンゲは、「森の貴婦人」とも呼ばれるだけあって、清楚で美しい花です。開いた花もいいけれど、まだ完全に開ききっていない花のほうが、慎み深く、謙虚で、清廉、清楚な感じがします。(美辞麗句並べすぎかな?)
オオヤマレンゲは、目で見ても十分に楽しめる花ですが、淡い柑橘系の芳香は、また、格別です。
清楚な美しい貴婦人から漂ってくる、ほのかな香り・・・
通り過ぎてから思わず、フッと後ろを見返してしまうような気品漂う香りは、何とも言えず最高です。
目だけでなく、鼻でも楽しめる花、森の貴婦人「オオヤマレンゲ」なのです。
猟師山に咲くオオヤマレンゲの一番の長所利点は、オオヤマレンゲの樹が割と低く、花がちょうど目線の高さに咲いてくれるというところです。
そのため、オオヤマレンゲの芳香を楽しむには、ベストな位置関係なのです。
いつもだったら、ここで退散なのですが、運動不足ということもあり、今日は、ピークを踏むことにしました。
林道から上の登山道は、結構険しく滑ります。
稜線に出ると、涌蓋山の勇姿を拝むことができます。
涌蓋山をバックにした、ベニバナニシキウツギ
結構綺麗な花です。ちょっと傷んでるね・・・
ネジキかな?
終盤ですが、ドウダンツツジも咲いています。
よくぞ待っていてくれた・・・感謝します。
稜線に出てから、山頂までは、思ったより長く感じましたが、無事到着
猟師山の山頂には、イブキトラノオ
試験管ブラシのような出立の花ですが、アップにすると結構綺麗な花なんですよ。
帰りに、再びオオヤマレンゲを見に立ち寄ったのですが、この数時間の間に花は、大きく開いていました。
見た目としては、開いている花より、やや蕾加減のほうが好きなのですが、仄かな淡い柑橘系の香りは、先ほどよりやや強くなっており、癒される感じでした。
オオヤマレンゲの花を見るなら、午前中、芳香を楽しむなら、午後からのほうがいいかもしれません。
視覚、嗅覚で楽しめるオオヤマレンゲは、正に「森の貴婦人」でした。
2019年06月26日
見帰りの滝 アジサイ 元気なマイマイ
見帰りの滝 アジサイ 元気なマイマイ 2019.6.22
前回、見帰りの滝に来たのは、見帰りの滝あじさいまつりの前日で、今回は、もうお祭りの終盤でした。
ちょうどいい見頃は逃してしまったかと思いきや、まだまだ十分にきれいなアジサイを堪能することができました。
メタルフンロガシも健在
渓流沿いの散策路を登っていきます。渓流は、下流から登っていき、見上げながらの方が、景色としては好きなんです。
若干、傷みがあるアジサイもありましたが、概ね良好!
ちょっと気になったのは、アジサイの数が、年々少なくなっているような気がしたことです。
特に渓流沿いの遊歩道の紫陽花の数が減ってきているような気がしました。渓流をバックにしたアジサイは、格別です。
滝をバックにしたアジサイは、もっと格別です。
役者マイマイたちも元気いっぱいに活動していました。
首を目一杯伸ばしたマイマイ
前回より数も多く見つけることができ、動きが早く(と言ってもカタツムリですが・・・)じっとしている奴はいませんでした。
見帰りの滝に限らず、アジサイを見に行くときは、カタツムリを探し、撮影アシスタントとして手伝ってもらうことにしています。この際に、アジサイとカタツムリのサイズ感を大事にしています。大きすぎても、若干気持ち悪いし、小さすぎるとアジサイが主張しすぎるような気がして、それなりの大きさのカタツムリを探すのですが、カタツムリは、生まれた時から、体長数ミリであっても、殻を背負った、カタツムリの形をしているのですが、ご存知だったでしょうか?
私は、数年前まで、最初は、ナメクジみたいなもので、成長につれて殻を形成するのかと思っていたのですが、カタツムリの殻は後から背中に乗せたものではなくて、生まれた時から装備されているのです。実際に、小さなカタツムリを見た時は、吃驚、クリビツギョウテン(旧世代表現型)でした。
生まれた時から、住宅ローンを抱えて生活しているなんて、可哀そうな気もしましたが、カタツムリの殻は、体の一部で、中に内臓がむき出しで入っているそうです。殻を取ったり傷つけてしまうとカタツムリは死んでしまうそうです。
カタツムリは、巻貝の一種で、海に生息せず、陸に生息する巻貝を持つ種類の通称だそうで、ナメクジは、カタツムリの一種で、陸に生息する巻貝のうち、貝が退化した種類の通称なのだとか。基本的に、カタツムリとナメクジは同じ起源ということのようで、違いは、「殻があるかないか」です。
カタツムリは体の成長に合わせて、どんどん殻の入り口に石灰質を塗りつけて、大きくなっていきます。小さい部屋から大きい部屋へとどんどん増築して、大きくなった部分に住んでいるというイメージらしいです。生まれた時から、住宅ローンを抱え、更に次々とリフォームしていかなくてはならないなんて・・・身につまされます。そんなこと私にはできません・・・
祭り期間は終わりますが、
まだまだ十分に堪能できますよ!!
2019年06月24日
作礼山 似た者同士・・・
作礼山 似た者同士 2019.6.22
午前中は仕事だったが、午後半日だけでも楽しめるところ、そろそろ咲いているかもしれない似た者同士を捜しに、作礼山へと急ぐことにした。
思いの外、作礼山の管理棟前のツツジが奇麗だった。ツツジの時期はとうに終わっているだろうに、ミヤマキリシマだってもう終わりだろうし・・・
不思議なぐらい、作礼山管理棟前のツツジは満開だった。
池の端のツツジも言うことなし。
山頂のツツジはさすがに終わっていた。
本日の本命・対抗は、「イチヤクソウ」と「ウメガサソウ」
似た者同士の花ですが、作礼山を代表する花といっても過言ではないでしょう。
先ずは、「イチヤクソウ」(一薬草)
ツツジ科 イチヤクソウ属 常緑多年草 花期(6~7月)
*旧分類体系ではイチヤクソウ科
葉の間から20cmほどの花茎を立て、上部に2〜10個の白花をつける。花冠は直径約1.3cmで、深く5裂する。雄しべは10個、雌しべは湾曲する。
和名は乾かして薬用につかったことからだそうで、毒蛇に咬まれたとき、生葉をもんだ汁をつけると有効だといわれているんだとか・・・優れモンです。
花言葉は、「恥じらい」 だそうです。
イチヤクソウは、背丈が高いせいか細く、なよなよとしたイメージがあり、女性的な感じを受けるため、同じような顔立ちでも「恥じらい」なのかな?
ゾウさんのような、ロングノーズもいけてる
次に、「ウメガサソウ」(梅笠草)
ツツジ科 ウメガサソウ属 常緑の小低木 花期(6~7月)
*従来の分類体系ではイチヤクソウ科
花は茎の先に1個下向きにつく。花弁は5枚で、萼片も5枚に分かれる。茎の先に直径1cmほどの白い花を1個まれに2個つける。
花の形が梅に似て、下向きに笠のように咲く様子からついた名だそうです。初夏の頃薄暗い林の中にうつむいて花を咲かせる腐生植物。
花言葉は、「厳しい美しさ」だそうです。ウメガサソウは、背丈は低いものの 、しっかり、ガッチリとしたイメージで、イチヤクソウに比べ、男性的で、頼もしい感じです。
イチヤクソウ、ウメガサソウともに、旧分類体系では、イチヤクソウ科で、今は、ツツジ科ということで、ツツジなんかいな…?と思い、驚きました。
ウメガサソウにいたっては、小低木ということで、山野草というよりは、樹の仲間なんだなということで、本当に、クリビツギョウテン(旧表現型)です。
旧分類イチヤクソウ科は、なかなか面白いと思って、他にもないかなと思い探してみると、意外なあの花もイチヤクソウ科でした。
その名は、「ギンリョウソウ」…お前もか??
そういえば、ギンリョウソウの一つ目と、
ウメガサソウの花の感じは似ているような気もする。
管理棟前季節外れの山ツツジ、ツツジ科のイチリンソウとウメガサソウ、まさに、作礼山は、ツツジの山でした。
最後に、本日一番の男前ウメガサソウ
笠の上のピンクの斑点も美しい
日没まで、まだ時間があるので、見帰りの滝にも・・・
(次回に、乞うご期待!!)
2019年06月21日
樫原湿原 カキラン登場
樫原湿原 カキラン登場 2019.6.16
いつもと同じような樫原湿原でしたが、樹の上の方に白い大きな鳥が止まっている。こんな大きな鳥が気の上にいるなんていうのはちょっと不釣り合いですが、毎年、この時期になると現れる白い鳥です。
さすが、樫原湿原、サギソウだけでなく、本物のサギも飼いならしているのか・・・? なんて思いながら、白い鳥なので、シラサギなのだろうと思っていたのですが、シラサギという名前のサギがいるわけではなく、ペリカン目サギ科のうち、ほぼ全身が白いサギ類の総称だそうです。
安物の自分のカメラのレンズには限界があるので無理かなとは思いましたが、精いっぱい頑張って狙って撮ってみると、3種類のサギがいるようです。
身体に黒い毛が混じっている奴、こいつはアオサギかな?
全体が白で、くちばしが黄色い奴、こいつはダイサギだろう??
全体が白で、くちばしが黒い奴、こいつはくちばしが黒いので、チュウサギ???
夏羽になると、ダイサギもくちばしが黒くなるそうだから、やっぱりこれもダイサギかな????
なんじゃよくわからん??いろんな種類のサギが集まって、一所に巣を作るんかいな??
鳥のことはさっぱりわからない。チンプンカンプンなので、今後の課題にしたい・・・
トキソウは、やや終盤を迎えていました。
それでもまだまだ綺麗な姿で迎えてくれた。
ヒメアギスミレは、健在です。
ウマノスズクサも元気いっぱい。
ハッチョウトンボは、2週間前に比べ、赤みを増してきた
順調に成長している
キイトトンボも負けじと飛び交っている
今年は、トンボの数が少ないような感じがする。
ヒョウモンチョウも元気でした。
カキランも咲きだしましたよ。
蕾はいっぱいついていましたので、今度の週末は、カキラン祭りではないでしょうか?
イチヤクソウも咲いていました。
来月になると、いよいよサギソウの季節到来かな・・・