バイカオウレン

2022年01月31日

ロートレック ~ 白野江

ロートレック ~ 白野江 2022-01-30

北九州美術館20220130No16_R
膝の状態も完全ではなく、山行できないならば、文化活動!
北九州市立美術館では、「ロートレックとベル・エポックの巴里-1900年」 が開催されていました。
聞いたことはありますが、あまりよく知らなかった、アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック
日本の画家でいうと竹久夢二的な感じなのかな?みたいな間違ったイメージと認識しか持ち合わせていませんでした。全く違う作風で、感じ取られる風情は、180度違う感じです。勉強不足、愚かな自分に恥じ入りました。

北九州美術館20220130No1_R
映画「図書館戦争」のロケが行われたり、外観から「丘の上の双眼鏡」の愛称を持つ北九州市立美術館に出向きました。学生時代、大嫌いだったランニングコースにもなっていた美術館ですが、このフォルムはカッコイイなぁ…と当時から思っていました。

北九州美術館20220130No13_R
アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック(1864-1901)
フランスの画家、版画家で、後期印象派の一人とされ、キャバレーやダンス・ホールをはじめとした、パリの風俗に関した作品が多いようです。ロートレックといえば、フレンチ・カンカン、ムーランルージュを連想してしまいますよね。
骨折等で、下半身の成長が止まったとのこと。飲酒と放縦な生活を送っていたらしく、個人的な作品の感想としては、ちょっと怠惰的で病的なものを感じてしまいました。フランス、パリの絶頂期、ベル・エポックの中にありながら、世間に対する嫌味のようなものも感じました。
時代背景的にも、そこが良い所なのかもしれませんがねぇ…

北九州美術館20220130No14_R
入場後すぐの廊下にある作品の垂れ幕や展示作品の一部は、写真撮影OKという事もあり、気になる作品はカメラに収めてきました。
ベル・エポック(良き時代/美しき時代)とは、フランスにおける19世紀末から1914年に第一次世界大戦が勃発するまでの約25年間を指すのだそうです。パリが最も繁栄した華やかで美しき時代。

北九州美術館20220130No5_R
ロートレック(ディヴァン・ジャポネ)1893年(廊下の垂れ幕を撮影)
女性は、ダンサーのジャンヌ・アヴリルで、横の男性は作家エドゥアール・デュジャルダンだそうですが、私はどんな人物化はよく知りません。

北九州美術館20220130No6_R
ロートレック(「ラ・ルヴュ・ブランシュ」誌)1895年(廊下の垂れ幕を撮影)
ベルギーの前衛芸術雑誌の広告ポスター、モデルは
雑誌の発行人タデ・ナタンソンの妻ミシア・ゴデブスカなんだそうで、スケートをしている所らしい。
なんだか描かれている女性が傾いていたので、面白い構図だなと思っていたのですが、スケート姿を大胆にトリミングしたそうです。納得…
ロートレックは個人的な感想として、病的な感じを受ける作品が多かったのですが、この作品は好きです。

北九州美術館20220130No7_R
ロートレック(エグランティーヌ嬢一座)1896年(廊下の垂れ幕を撮影)
力強く、動きのあるフレンチ・カンカンなのですが、ダンサーの表情が病んでいる?
向かって一番左のダンサーの顔が、タレントの久本雅美さんに似ていると思ったのは、私だけでしょうか?

北九州美術館20220130No15_R
ロートレック(「デジレ・ディオー歌謡集」 1895-1935 さよなら)
沢山の版画作品がありましたが、これが一番好きな作品でした。物憂い夫人と犬の佇まいが、なんとも言えない寂しげな風情を漂わせています。
「ADIEU」というのは、「さよなら」なのですが、単なるさよならではなく、
「今生の別れ」を意味しているそうです。
「Dieu」は「神」、「a」は「〜の方」「場所」という意味があり、合わせると「神の場所」「神の方へ」「神の御許へ」
という意味あいがあるんだそうです。

北九州美術館20220130No8_R
ミュシャ(四季)1896年(廊下の垂れ幕を撮影)
アルフォンス・ミュシャは、アール・ヌーヴォー様式を代表する巨匠で、日本の浮世絵の影響を受けているそうです。
教養の無い私は、昔の高級洋菓子なんかが入っている缶に描かれていた図柄を連想してしまいました。

北九州美術館20220130No9_R
ミュシャ(サロメ)1897年(廊下の垂れ幕を撮影)
流麗な曲線から、ミュシャは「線の魔術師」とも呼ばれていたそうで、美しい作品です。好きだなぁ…

北九州美術館20220130No10_R
シェレ(「虹」フォリー・ベルジェール)1893年(廊下の垂れ幕を撮影)
アール・ヌーヴォーの先駆者のひとりで、ポスターの大家だそうです。
陽気で、優雅で、動きのある女性の姿はたまらんねぇ… 大好き!
ルパン三世に出てきそうなキャラクターだなと思ってしまった。

北九州市立美術館本館で開催されている「ロートレックとベル・エポックの巴里-1900年」は、2022年2月6日(日)までです。残りの日にちもあまりないので、興味のある方は急いで観に行かれたら良いかと思います。
なかなか見ごたえのある展覧会でした。

白野江植物公園20220130No86_R
せっかく小倉まで来たので、門司の白野江植物園にも立ち寄りました。冬牡丹の展示が催されていました。

白野江植物公園20220130No4_R
わらぼっちで囲われた冬牡丹が綺麗に咲いていました。

白野江植物公園20220130No3_R
バラの大輪のような冬牡丹、見応えがあります。

白野江植物公園20220130No73_R
いつも小さな山野草ばかり追っているので、いつものことながら、この巨大さには驚かされます。

白野江植物公園20220130No26_R
サザンカとロウバイ、赤と黄のコラボレーションがなかなか良かった

白野江植物公園20220130No28_R
沢山のロウバイが咲いており、マスクをしていても感じられるほど、ロウバイの甘い香りで園内は充満していました。

白野江植物公園20220130No24_R
何やら白くて小さい花が、ポツポツと咲いているかと思ったら、バイカオウレンでした。

白野江植物公園20220130No9_R
オウレンの仲間なのですが、セリバオウレンやキクバオウレンとはちょっと違った感じの花です。

白野江植物公園20220130No18_R
整腸作用があるとされる薬用成分を含んでいて、古くから庶民の間で身近な生薬として使われてきたそうです。

白野江植物公園20220130No12_R
抗菌作用が期待できる薬用成分も含み、近年では花粉症の症状を和らげる効果が期待できると注目されてるとのこと、早く実用化してもらいたいものです。

白野江植物公園20220130No11_R
花言葉「情熱」「変身」「2度目の恋」といろいろあるみたい

白野江植物公園20220130No21_R
この弾けた花姿では、「情熱」がお似合いにも思える

白野江植物公園20220130No32_R
マンサクも咲き出したようで、春間近

白野江植物公園20220130No89_R
紅梅

白野江植物公園20220130No79_R
梅もいよいよ本番ですかね

白野江植物公園20220130No37_R
白梅

白野江植物公園20220130No46_R
勢い良く咲きまくっていました。

白野江植物公園20220130No70_R
白野江植物公園、上の展望台からの風景、思っていた以上に歩いた

白野江植物公園20220130No34_R
寒桜

白野江植物公園20220130No36_R
白野江植物公園には種類、数とも沢山の桜が植えられています。
桜の季節になったら来てみたいけれど、すごい人出なんだろうな…意外に駐車場は狭いし…

白野江植物公園20220130No72_R
ミツマタの蕾

白野江植物公園20220130No65_R
スイセンとネリネ?

白野江植物公園20220130No60_R
清楚なスイセン、この時期どこにでも見かけるけれどいいよねぇ

白野江植物公園20220130No55_R
寒桜の中に、メジロが数羽遊んでいました

白野江植物公園20220130No57_R
そして、メジロの周りには、沢山のカメラマンが遊んでいました。
機関銃の様に、シャッター音が途切れることなく鳴り続けていました。

白野江植物公園20220130No64_R
エレガンスみゆき 洒落た名前の桜

白野江植物公園20220130No84_R
子福桜 

白野江植物公園20220130No54_R
白山旗桜

白野江植物公園20220130No53_R
まだまだ咲いている桜は少なかったけれど、桜が咲きだすと心ウキウキ、日本人の心が溢れ出す感じがします。

白野江植物公園20220130No95_R
2月に入ると、お雛様の展示があるみたいで、すでにお雛様たちはお控えになっておられました。
梅、桜、バイカオウレン、お雛様…
春近し、花散策に忙しくなる季節に突入です。




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2021年02月10日

白野江植物公園 & 関門御朱印巡り

白野江植物公園 & 関門御朱印巡り 2021-02-07

バイカオウレン(白野江植物公園20210207)No9
英彦山のセリバオウレンも咲き出し、春の兆し満開といったところですが、セリバオウレン…オウレン…と考えていると、そういえばバイカオウレンというのもあったなと思い、白野江植物公園へ GO!!
ついでに関門海峡を挟んで、御朱印巡りをしてきました。

白野江植物公園20210207No2
白野江植物公園、実は初めてなんです。
近くまではよく来るのですが、時間がなかったり、気分が乗らなかったり、どうせ植栽でしょ…なんて気持ちもあって、園内に入った事が無かった。
もっと早く来ればよかった。広い敷地に四季の花々が楽しめそうな素晴らしい植物公園でした。

白野江植物公園20210207No6
冬牡丹 さすがに終盤でした。

白野江植物公園20210207No7
フクジュソウ 暖かな日差しを浴びて心地よさそうにしていました。

白野江植物公園20210207No15
ハクサンハタザクラ

白野江植物公園20210207No17
桜が咲きだすと、心躍ります。
ひょっとしてメジロもいるかな?

白野江植物公園20210207No85
梅かな?と思っていたのですが、桜の仲間でした。
その名も「エレガンスみゆき」おったまげーな名前に思わず大笑い

白野江植物公園20210207No93
これは梅です。エレガンスみゆきにそっくりです。逆に、エレガンスみゆきが梅にそっくりなのかな?

白野江植物公園20210207No67
ヒヨドリ?
メジロかな?と思ってシャッターを押したのですが、やけに大きいし色合いも違う…
自宅に帰って調べてみたら、どうやらヒヨドリらしい…

白野江植物公園20210207No74
メジロ
山茶花とメジロの取り合わせは初めてです。

白野江植物公園20210207No77
山茶花に埋もれたメジロも可愛らしい

白野江植物公園20210207No72
やっぱり、メジロと桜が一番いい取り合わせかな?
安物レンズしか持ち合わせていないのですが、それなりに切り取ってみると、それなりにいい感じです。

白野江植物公園20210207No80
スイセンも終盤

白野江植物公園20210207No83
ロウバイも終盤、傷ついたものが多く黒ずんでいました。

白野江植物公園20210207No50
バイカオウレン

バイカオウレン(白野江植物公園20210207)No1
公園の一角にひっそりと咲いているものかと思っていたのですが、至る所に広範囲にわたって咲いていました。

バイカオウレン(白野江植物公園20210207)No5
同じオウレンの仲間でも、セリバオウレンとは一線を画した感じの花です。

バイカオウレン(白野江植物公園20210207)No9 (2)
バイカオウレンとオオイヌノフグリ 春の囁き
楽しそうに会話しているようで、嬉しくなってきます。

バイカオウレン(白野江植物公園20210207)No7
話には聞いていたのですが、初めて見ることができて光栄です。
小さくて可愛らしい… たまりまっしぇーん!!

バイカオウレン(白野江植物公園20210207)No13
バイカオウレンの花言葉は、「2度目の恋」だそうです。
恋多き女性? 浮気者なのかな? 2度目ぐらいだったら普通かな?

花散策が終わったら、御朱印詣に勤しむことにしましょう。
和布刈神社20210207No4
和布刈神社
御祭神は、天照大神の荒魂「撞賢木厳之御魂天疎向津媛命(つきさかきいつのみたまあまさかるむかつひめ)」という長い名前の神様です。別称「瀬織津姫」という月の女神だそうで、穢れを祓う禊の神さま、潮の満ち引きを司る「導きの神さま」とも言われているとのこと。

和布刈神社20210207No3
仲哀天皇9年(西暦200年)創建だそうです。この注連縄の付いた大岩は、御神木ならぬ、御神岩?

和布刈神社20210207No5
海中の灯篭と関門橋は、ナイスコラボレーション

和布刈神社御朱印
和布刈神社 御朱印

甲宗八幡宮20210207No6
甲宗八幡宮
門司六ヶ郷の総鎮守で、源氏・平家のゆかりの地としても知られる神社です。

甲宗八幡宮20210207No7
貞観2(860)年に「宇佐神宮」の御分霊を祀り、創建されたそうです。
文治元(1185)年には、壇ノ浦合戦に勝利した源範頼・源義経が参拝し、重藤弓・鏑矢を献上したそうで、平知盛の墓として伝わる石塔と供養塔が拝殿の隣りに祀られています。

甲宗八幡宮20210207No8
御祭神(八幡三神)
第一殿  応神天皇   第二殿  神功皇后
第三殿  市寸島比売命 多紀理比売命 多紀津比売命

甲宗八幡宮御朱印
甲宗八幡宮 御朱印

関門トンネルを抜けて、下関側へ移動
赤間神宮20210207No2
赤間神宮 「水天門」
起源は、阿弥陀寺で、貞観元年(859)大安寺の僧行教により、浄土宗の寺として開山されたそうです。
源平壇ノ浦の合戦で、二位の尼とともに海中に身を投じた安徳天皇を祭神とする神宮です。
竜宮造りの楼門で、国の登録有形文化財、赤間神宮の象徴的な存在ですね。

赤間神宮20210207No6
まるで竜宮城のような様相は、神社としては一風変わっています。
安徳天皇が、竜宮城で健やかに暮らしておられる…といった思いからなのかな?
「今ぞしる みもすそ川の おんながれ 波の下にも 都ありとは」

赤間神宮20210207No8
狛犬の髪毛のパーマ具合いが凄すぎる。

赤間神宮20210207No9
ベートーベンのような髪型です。

赤間神宮20210207No7
明治維新後の神仏分離令により阿弥陀寺は廃止され、天皇社に改名、その後、1940年に現在の赤間神宮に改称されたそうです。

赤間神宮20210207No11
「赤間神宮」の扁額は、有栖川宮幟仁親王が書かれたものだそうです。

赤間神宮20210207No20
「芳一堂」 小泉八雲の怪談話しで有名な耳なし芳一のお堂です。
平家一門の墓である「七盛塚」も有りましたが、恐れ多くてカメラには収めませんでした。
南無阿弥陀仏・・・

赤間神宮御朱印
赤間神宮 御朱印

亀山八幡宮20210207No4
亀山八幡宮
平安時代・貞観元年(859)に宇佐八幡宮から勧請されたそうです。
「関の氏神さま」「亀山さま」と親しまれているそうで、古くは島だったそうな。

亀山八幡宮20210207No6
御祭神  応神天皇 神功皇后 仲哀天皇 仁徳天皇

亀山八幡宮20210207No8
お亀明神社

亀山八幡宮20210207No10
神社地は古くは島で、埋め立て工事が行われた際、工事は多大の工費と、人の命を犠牲にするのみでなかなか成し遂げられなかったそうです。その時、疱瘡を病んでいるお亀という遊女が、人柱に立ち、月夜の海に白衣に身をつつみ、海に身を投じて埋立の礎石となったそうです。

亀山八幡宮御朱印
亀山八幡宮とお亀明神社の御朱印

白野江植物公園のバイカオウレン、関門海峡を挟んでの御朱印巡り… 楽しかった。
次はどこの神社に行こうかな?


kattenihanakotoba at 10:56|PermalinkComments(0)