宝満山

2019年01月15日

宝満山(829m) 亀ちゃんに会いに行く②

宝満山(829m) 亀ちゃんに会いに行く②
中宮を過ぎて、いよいよ亀ちゃんに会いに行こう!!

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中宮跡を過ぎると、石祠の裏側の丘の裏にある、梵字を薬研彫りした大岩
径80㎝程の月輪を左右二つ彫り、その中に五転具足の金剛界・胎蔵界、両界の大日如来を表す梵字だそうだ。

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天気はいまいちだが、今日は男道を進み、久々に亀ちゃんに会いたいと思ったので、この分岐を左に進む。現在の登山道は石段を巻くように右に作られている。


落ち葉で敷き詰められた階段を上ると切り立った大岩に行き当たる。


昔は、石段から上は、この切り立った岩と岩の間を道とし、鉄の鎖を伝って岩をよじ登らねばならなかったようである。ロープが垂れているので、それを手掛かりに登ってもいいし、ちょっと左に巻いて、岩をよじ登ることもできる。

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岩を登って、少し進むと、亀ちゃんに会える。
九合目「竈門獄」「竈門岩」

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竈門岩は、宝満山の別名、竈門山の由来ともなった磐座である。鼎立した三石を総称して竈門岩というそうで、そのうちの一つには、「仙竈」と刻まれている。博多の聖福寺の仙和尚のの揮毫によるものだそうで、横にある大岩は、亀のようである。

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亀が頭を出したような形で、亀石と呼ばれている。

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まるで、ガメラのような様相である。
八世紀には、ここで祭祀が行われていたそうだ。


竈門岩の間をすり抜けて、登山道に復帰するとすぐに、「袖すり岩」である。「袖すりあうも他生の縁」ということで、「縁結び」の名所でもあったようだ。ここで雨が本降りになってきた。

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頂上間近に「馬蹄岩」がある。仙和尚の偈頌が彫られている。
玉姫降神 則山谷鳴震動
心蓮登座 則天華飛繽紛
玉依姫示現の様の偈頌だそうだ。

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いよいよ、宝満山山頂、「竈門神社上宮」である。
あいにく、今日は雨、展望は得られず真っ白である。

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山頂の大岩には、注連縄が張られていた。以前は、この岩の上に登ることもできたが、注連縄が張られてしまうとさすがに罰当たりである。

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この大岩は、江戸時代には、「礼拝石」と呼ばれ、「大巡大行」の際には、毎晩、丑の刻に錫杖陀羅尼をあげ、その間に十三拝したということで、真夜中の夜空に響き渡ったであろう読経は、荘厳なものであったろう。
知らなかったとはいえ、この岩に登っていたとは、罰当たりなことをしてたものである。
反省・・・

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雨は小降りになってきたが、今日は帰ることにした・・・
天気はいまいちだったが、
亀ちゃんに会えたから、満足! 満足!







kattenihanakotoba at 08:28|Permalink

2019年01月14日

宝満山(829m) 亀ちゃんに会いに行く①

宝満山(829m) 亀ちゃんに会いに行く①
久しぶりに正面道から、宝満山に登ることにした。特に予定もなかったので、久しぶりにゆっくりとした山行をしようと思っていたのだが…
昼過ぎから天気が回復してくるという天気予報を信じて登ったが、途中、冬の雨に打たれ、薄霧の中、幻想的な登山となった。

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林道終点、二合目の一の鳥居から出発。

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春にはシャクナゲが奇麗に咲く。花芽はそこそこあるようなので、春が楽しみである。


登山道途中の切り株には、毎年、ツバキの花が飾られている。

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三合目の「休堂跡」「徳弘の井」の水場
水量はやや少なめのようであった。ここで、靴紐等チェックし、本格的な登りに備える。

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休堂跡からは、急な石段の上り坂が続く、小さな屏風岩とでも呼べそうな岩もある。

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五合目には、「殺傷禁断」の碑がある。
福岡市内が見渡せる展望ポイントがあるが、今日は、真っ白で何も見えなかった。殺傷禁断などの石碑は、一般的に結界を示すものだと思うのだが、五合目から結界というのは、結構厳しいなと思う。


「百段ガンギ」を登りきると、西院谷の坊跡で、宝満五井のひとつ「閼伽の井」がある。

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傍らには、赤い帽子、前掛けの石仏があった。昔、仏様に供える水を汲んだそうである。

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「芭蕉句碑」
「世の人の 見付けぬはなや 軒の栗」
意味はよく分からない。この碑の奥は、浄土院の跡ということで、栗という字は、西の木ということで、極楽浄土と関係があるということらしいが・・・だからどうしたという感じである。

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「芭蕉句碑」を過ぎると、すぐに「竈門山碑」の立つ「中宮跡」である

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中宮跡の奥には、祇園宮、毘沙門天、金凝童子、松尾皇子を祀る石祠がある。
正月からの不摂生がたたり、ここまでの道中は非常にきつかった。
さあ、亀ちゃんに会いに行こう!!
その②へつづく



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