猟師山
2019年06月28日
猟師山(1423.4m) オオヤマレンゲ
猟師山(1423.4m) オオヤマレンゲ 2019.6.23
週末の天気もいまいちだったせいもあるのですが、気分も乗らなかったので、今年は、九重に出かけ、ミヤマキリシマを見ることはできなかった。ミヤマキリシマのシーズンも終わったところではあるが、その代わりに、猟師山のオオヤマレンゲを訪ねることにしました。天気はまあまあ良好。いざとなったら、チャッチャと帰ってくればいいし・・・とはいっても、猟師山は、1423.4mもあるんだよなぁ・・・英彦山の約1.5倍、侮るなかれ!
いつものように、スキー場からのアプローチ、リフトの向こうにそびえるのが、猟師山です。
振り返ると、涌蓋山が綺麗に見えます。登り始めのせいか、見た目には緩やかな斜面なのですが、結構このスキー場が堪えるのは、私だけだろうか?
リフト乗り場の横から、山中へ突入
今日は、ウサギさんコースで・・・
ほどなく林道に登りあがると、さっそくオオヤマレンゲのお出迎え、もうすでに枯れ花もあったが、蕾も沢山あり、暫くは楽しめそうです。
オオヤマレンゲは、漢字で書くと「大山蓮華」、「大山」は群落がある大山連峰からきていて、「蓮華」は白い花びらの真ん中にある雄しべと雌しべが薄紅色のハスの花に乗った如来様のように見えること、蓮の花に似ていることに由来しているらしい。別名は、「天女花」「森の貴婦人」ということです。
オオヤマレンゲは、「森の貴婦人」とも呼ばれるだけあって、清楚で美しい花です。開いた花もいいけれど、まだ完全に開ききっていない花のほうが、慎み深く、謙虚で、清廉、清楚な感じがします。(美辞麗句並べすぎかな?)
オオヤマレンゲは、目で見ても十分に楽しめる花ですが、淡い柑橘系の芳香は、また、格別です。
清楚な美しい貴婦人から漂ってくる、ほのかな香り・・・
通り過ぎてから思わず、フッと後ろを見返してしまうような気品漂う香りは、何とも言えず最高です。
目だけでなく、鼻でも楽しめる花、森の貴婦人「オオヤマレンゲ」なのです。
猟師山に咲くオオヤマレンゲの一番の長所利点は、オオヤマレンゲの樹が割と低く、花がちょうど目線の高さに咲いてくれるというところです。
そのため、オオヤマレンゲの芳香を楽しむには、ベストな位置関係なのです。
いつもだったら、ここで退散なのですが、運動不足ということもあり、今日は、ピークを踏むことにしました。
林道から上の登山道は、結構険しく滑ります。
稜線に出ると、涌蓋山の勇姿を拝むことができます。
涌蓋山をバックにした、ベニバナニシキウツギ
結構綺麗な花です。ちょっと傷んでるね・・・
ネジキかな?
終盤ですが、ドウダンツツジも咲いています。
よくぞ待っていてくれた・・・感謝します。
稜線に出てから、山頂までは、思ったより長く感じましたが、無事到着
猟師山の山頂には、イブキトラノオ
試験管ブラシのような出立の花ですが、アップにすると結構綺麗な花なんですよ。
帰りに、再びオオヤマレンゲを見に立ち寄ったのですが、この数時間の間に花は、大きく開いていました。
見た目としては、開いている花より、やや蕾加減のほうが好きなのですが、仄かな淡い柑橘系の香りは、先ほどよりやや強くなっており、癒される感じでした。
オオヤマレンゲの花を見るなら、午前中、芳香を楽しむなら、午後からのほうがいいかもしれません。
視覚、嗅覚で楽しめるオオヤマレンゲは、正に「森の貴婦人」でした。