虚空蔵山

2019年06月17日

虚空蔵山(608.5m)

    虚空蔵山 (608.5m) 2019.6.16

虚空蔵山は、長崎県川棚町、東彼杵町と佐賀県嬉野町の境にある山です。現在は休火山ですが、約2000万年前の新世代新第三紀新世(鮮新世)に噴出したと推定されるコニーデ型火山の名残だそうで、短時間で登れる山ではあるが、急峻で、結構険しく、楽しめる山です。

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本当は、九重のミヤマキリシマを見に行きたいのですが、今年の6月の週末は、スカッとした天候に恵まれないせいか、なんとなく気がすすみません。
最近は歳のせいか、雨中の山行は嫌ですし、ザックに雨具を入れて歩くのも面倒です。天気予報で、晴れと出ていても、雨が降ったりガスったりするので、完璧に晴れでなければ、九重には足が向かなくなりました。
昔は、「雨もまた楽し!」なんて言いながら、合羽を着て、雨中の山をガッサガッサ歩き回っていたのですがねぇ・・・今は嫌です。
と云う訳で、せめて気持ちのいい景色でも見たいなと思い、久しぶりに、虚空蔵山への山行です。

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登山の前にちょっと寄り道ということで、木場の上戸屋平にある日向棚田の中にある「虚空蔵の水」で一服。虚空蔵の水は、木場から虚空蔵山に登る道の途中にわき出ている清水で、水温は四季を通じて14度前後とのこと、ハイカーのオアシスとして親しまれているらしいです

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水がしたたり落ちる「水神宮」の奥に・・・
観音様? 
隠れキリシタン名残のマリア様?

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白い偶像が鎮座しています。

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本日は、木場登山口からで、登りは冒険コース、下りは家族連れコースとしました。

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登山口付近は、ドクダミの花満開です。

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ハナミョウガは、終わり掛けでしたが、独特な色合い、綺麗というより、ちょっとおどろおどろしい姿です。

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吉野古道を思わせるような?(ちょっと荒れすぎかな??)登山道を進みます。

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ヤマアジサイは、開花準備中・・・?

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いよいよ、家族コースと冒険コースの分岐です。

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冒険コースに入ると、黒髪山を思わせるような岩場が続く風景が待っていました。

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岩壁には、虚空蔵山の番人が、大きな口を開けて張り付いています。

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大きな岩の間をすり抜け

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崖に架かる階段を渡り進みます。この写真からは、右側の切り堕ちた崖はちょっとわからないかな?

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途中の山中に、真言宗道徳寺の寺屋敷跡がありました。
大村純忠の庇護を受けた大村キリシタンによって、 1574(天正2)年多良岳金泉寺と同時期に焼き討ちにあって焼失したということです。
結構急な斜面で、平らなところもないような場所だったので、どこが寺屋敷跡なのかよくわかりませんでした。

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私は、他人がどんな宗教を信奉しようと、どんな神様を信じようと、まったく興味もなく、好きにしたらいいじゃないの?ぐらいの気持ちしか持ち合わせていない不信心者ですが、国東半島をはじめ、世界中で破壊を尽くしてきたキリスト教徒の布教行為には、ちょっと腹が立ちます。 自分たちは迫害を受けてきたと言って被害者面している反面、とんでもない文化破壊、略奪の限りを尽くしてきた。自省心というものを持ち合わせているのか?
大分同様、長崎にも嫌な歴史があったのだな・・・と考えさせられました。

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ごつごつとした岩が散乱する尾根を進むといよいよ核心部の鎖場です。

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ここからが正念場、脇見はできません。気を抜くと真っ逆さまに・・・岩登り好きにはたまらない登山道です。

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やっと分岐までたどり着くと、一安心、さすがにホッとします。

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傍らには、ツルアリドオシが咲いていました。ちょっと傷んでいましたが、緊張の連続から解放され、心が和みます。

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明るい光に導かれて進むと

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愛宕神社の石祠と虚空蔵菩薩の石仏

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一等三角点があり、

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山頂からの大村湾を望む景色は最高!!

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時間はまだ早いので、ちょっと気になる神社に寄り道しましょう・・・(後日、お楽しみに)




kattenihanakotoba at 12:56|PermalinkComments(0)