クマガイソウ

2020年05月26日

由布山麓 いきもの大競演

由布山麓 いきもの大競演 2020-05-24

ヘべ山20200524No19
由布山麓の森は、裾野が広く雄大で、様々な生命を育んでくれる貴重で素晴らしい森です。
しかし、どこを見ても同じような景色、踏み跡も少なく、一度迷ったらドツボに嵌り、よそ者を受け付けない非情さも持ち合わせた森です。
私も以前、甘い考えと準備不足から道迷いし、この森で喘ぎ苦い経験をしました。道に迷ったとはいえ、場所を選んで下に降りれば、林道が走っているし、南方向にトラバースしていけば、由布岳登山道にぶち当たるだろうから、さほど心配はしなかったのですが、正直、心が折れました。

ヘべ山20200524No34
神秘的で、奥深く、魅力満載の由布山麓の森は、例年のごとく「いきもの大競演」素晴らしい光景を見せてくれました。


ヘべ山20200524No433
生物ではありませんが、「へべ山」

ヘべ山20200524No40
「へべ」とは、「ヘビ」が訛った言葉だそうです。私はこの山で蛇に遭遇したことはありませんが、昔はきっと蛇が多かったのでしょうね。

海老
ヘべ山20200524No90
海でもないのに… 大好きなエビネちゃんですが、さすがに終盤でした

ヘべ山20200524No89
エビネの花言葉は、「謙虚」「謙虚な恋」「誠実」「にぎやかな人柄」「忠実」
地味だけど、可憐だよね


ヘべ山20200524No87
九州では絶滅してしまった熊なのですが、熊が居そうな森…

ヘべ山20200524No63
クマガイソウ

ヘべ山20200524No72
由布山麓の森で道迷いし、途方にくれかけた時に偶然出会った花

ヘべ山20200524No64
混乱する頭を休めるために一休みし、腰かけて腹ごしらえ、おにぎりでも食べようとした時、ふと背後に視線を感じ、振り返ると、心配そうにこっちの方を見ていたのです。

ヘべ山20200524No82
噂には聞いていましたが、山奥のどこかにあるのだろうし、自分には、関係のないことで、お目にかかることもないだろうと思っていたのです。思いがけないサプライズに感謝、不幸中の幸いというか、幸運の女神的な花でした。

ヘべ山20200524No77
写真などで見た印象だと厳つい姿で、とてもごっついイメージなのですが、絵面よりは、小さくてとてもおとなしめの感じ、気が弱く自信なさげで、内向的な感じがします。

ヘべ山20200524No67
昔見たアニメの「ドヌーピー」にも似ているようで、何とも愛くるしい。

ヘべ山20200524No93
クマガイソウの花言葉は、「気まぐれな美人」「見かけ倒し」「闘志」です。
美人という感じはしないのですが、思ったより頼りなさげな風貌から見掛け倒しというのは理解できますよね。


ヘべ山20200524No94
猿も居そうな神秘的な森

ヘべ山20200524No46
サルメンエビネ

ヘべ山20200524No102
道迷いに心折れそうな状態だったのですが、クマガイソウに励まされ、気を取り直して、南へトラバースしながらの下山途中、さらにラッキーなことに、サルメンエビネにも出くわすことができたのでした。
不幸中の幸いの幸いということで、由布の森の神に感謝、感謝でした。
人生いろいろあるよねぇ… 塞翁が馬というやつかな?

ヘべ山20200524No96
確かに、猿面といえばその通りなんですが…

ヘべ山20200524No57
頭に飾り物、腰蓑をつけて、フラダンスでも踊っている子供のようにも見えるのは、私だけかな?

ヘべ山20200524No55
サルメンエビネの花言葉は特にないのですが、エビネの花言葉は、「謙虚」「謙虚な恋」「誠実」「にぎやかな人柄」「忠実」で、エビネに比べておとぼけ顔のサルメンエビネということで、勝手に花言葉として、「にぎやかな人柄」「おとぼけちゃん」なんてどうかな?

ギンラン(由布岳20200525)No2
ちょっと関係ないけれど、最後にギンラン

ヘべ山20200524No26
久しぶりにこの森で出くわしたので嬉しい… ギンラン可愛いよね!

ギンラン(由布岳20200525)No5
ギンランの花言葉は、「控えめな心」「おとなしい貴婦人」
賑やかな、いきもの大競演、生憎の天気でしたが、いろいろなことを回想しながらの楽しい由布山麓の森でした。


kattenihanakotoba at 11:25|PermalinkComments(0)

2019年05月14日

へべ山  クマガイソウ etc.

二週連続の由布岳山麓となった。本来であれば、来週ぐらいがいいのではないかと思ったが、来週は、所用があり、丸一日つぶれ、昼間っから酔っ払い状態であろうから、今週しかない。
ということで、因縁の「ヘべ山」登頂を果たし、時期は早いが、クマガイソウ観賞としよう。

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由布岳東登山口から入山する

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いつ来ても気持ちの良い登山道だ。

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モミジガサの森は、独特の雰囲気がある。

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日向岳分岐までは、ウォーミングアップ的な山行である。といっても、今日は、ヘべ山までなので、ここまでの行程が、体力的に7割ぐらいかな?

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3年ほど前、ヘべ山の存在を知り、面白そうな名前の山だなと思って挑んだのだが、、残念なことにその時は登頂できなかった。準備も不十分で、行き当たりばったりで、何とかなるさぐらいの感じだったのである。

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森の警護員に挨拶し、心引き締めて、奥深い由布岳山麓の森へ突入である

日向岳分岐から、塚原登山道へのトラーバス道の途中に、ヘべ山はあるのだが、この登山道は、赤テープもほとんどなく、道に迷ってしまい、3年前は、へべ山には、登頂できなかったのである。
赤テープを見失い、きょろきょろと探していると、7、8人ぐらいの団体さんが、降りてきたので、この道に間違いないということで、団体さんが来た方向に進んだのだが、これが仇となり、一層泥沼に入り込んでしまった。

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由布岳の森は、どこを見ても同じような環境で、踏み跡も弱く、迷いやすい。しかし、下に降りれば、林道が走っているし、南方向にトラバースすれば、由布岳登山道にぶち当たるだろうから、さほど心配はしなかったのであるが、正直、心が折れた。

一休みしようということで、腰かけて、おにぎりでも食べようとした時、ふと背後に視線を感じ、振り返ると、クマガイソウがこちらを心配そうに見ていたのである。

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由布岳のクマガイソウは、噂には聞いていたが、山奥のどこかにあるのだろうから、自分には、関係のないことで、お目にかかることもないと思っていたので、思いがけないサプライズに感謝した。不幸中の幸いというのは、こういうことを言うのかな?
あの団体さんは、クマガイソウ散策の団体だったのだ。
ラッキーと思いながら、南へトラバースしながら、下山してきたのだが、さらにラッキーなことに、サルメンエビネにも出くわすことができた。不幸中の幸いの幸いということで、満足して下山したのだが、本来の目的であった、ヘべ山には登頂できなかった。
本日はその時のリベンジである。
国土地理院の地図を読み込み、前回の道迷い箇所を同定して、準備万端整えて、ヘべ山に挑んだ。

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この時期、登山道脇には、ヒトリシズカが我が物顔で咲いている。

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ツルキンバイ

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ワチガイソウ

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スミレ

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マルバコンロンソウ

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キランソウ(地獄の釜の蓋)

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エビネ

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足元に咲く、山野草を愛でつつ、薄い踏み跡の登山道だから、道迷いもある意味必然だったかもしれない

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ヘべ山への分岐近くは、庭園的な感じで、苔むした岩がたくさんあり、ヤマシャクヤクの花が咲いていた。

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前回、このヤマシャクヤクに気を取られてしまったのも敗因の一つだったようだ。

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時期的には、終盤であったが、まだまだきれいなヤマシャクヤクを見ることができた。

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へべ山 山頂へは、あっけないほど、無難に到着した。

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普通に準備さえしておけば、問題なかったのであろう。山をなめてはいけないなという、よい教訓になった。

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へべ山、山頂先に展望の良い開けた場所があり、鶴見岳、由布岳の姿を窺うことができた。

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白くてモジャモジャした花を沢山付けた木があった。

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自宅に帰って調べてみると、この白いモジャモジャした花は、アオダモという木の花らしい。アオダモは、堅く、バットやラケットなどに使用されているようです

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また、黄色くてミツマタみたいな感じの花をつけた木もありました。

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これはクロモジだと思います。

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念願のへべ山登頂を果した後は、クマガイソウ、サルメンエビネを求めて、以前の記憶を頼りに、由布岳山中を彷徨い、徘徊しましょう。

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時期的にちょっと早いかなとも思いましたが、クマガイソウは、しっかりと咲いていました。

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ドヌーピィにも似たおとぼけ顔は、愛嬌がある。

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厳つい感じに見えるけど、思ったよりも小さな花で、可愛らしいのですよ。

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サルメンエビネにも再会できました。

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確かに、猿面といえばその通りなんですが・・・

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頭に飾り物、腰蓑をつけて、フラダンスでも踊っている子供のようにも見えるのですが、私だけかな?

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今回は、すべてのミッション成功ということで、満足!満足!!である。

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下山中には、ゴジラにも遭遇しました。
楽しい山行でした。



kattenihanakotoba at 07:00|PermalinkComments(2)