ゲンカイツツジ
2023年03月23日
玄海躑躅と桜 春だねぇ
玄海躑躅と桜 春だねぇ 2023-03-22
予想に反して、今日の日中は何とか雨にはならず、天気が持ちそうだったので、今期は半ば諦めていたゲンカイツツジを見に行くことにしました。
際どい試合を乗り越えて優勝したWBC日本代表にあやかって(関係ないけれど…)ギリギリセーフで間に合ってよかった。
思いがけない夕月神社の桜も鑑賞できて、有意義な花散策となりました。
際どい試合を乗り越えて優勝したWBC日本代表にあやかって(関係ないけれど…)ギリギリセーフで間に合ってよかった。
思いがけない夕月神社の桜も鑑賞できて、有意義な花散策となりました。
岩屋神社の鳥居を潜ってスタート
山を見上げると、ゲンカイツツジもあるのだけど、サクラも満開に近い状態で咲いていたので、遅かったかな…とちょっと不安になりました。
ニリンソウだと思うのですが、花の大きさが、ニリンソウにしては大きい気がするし、イチリンソウにしては小さいような感じもする。
1.5リンソウなんて無いよね… ニリンソウに違いない…
1.5リンソウなんて無いよね… ニリンソウに違いない…
オオツバキ 熊谷という種の大ツバキで、県天然記念物。半分ぐらい散っていましたが、ちょうどいい塩梅で敷椿となっていました。
閻魔大王と奪衣婆の所のゲンカイツツジは、終盤で寂しい咲き具合… 少し不安になりましたが、きっと咲いているに違いないと信じて歩を進めます。
馬の首根岩と洞門
タチツボスミレかな?
首無し地蔵(千体地蔵・五百羅漢)
岩屋神社 本殿
御祭神は、英彦山権現と胴体「伊弉冉尊」「伊弉諾尊」「天忍穂耳尊」
御祭神は、英彦山権現と胴体「伊弉冉尊」「伊弉諾尊」「天忍穂耳尊」
権現岩
隙間から拝ませていただいた茅薦に包まれた「宝珠石」
欽明天皇の8年(547年)のある日、突然、光輝くものが天から岩屋の岩上に降ってきて、それを宝珠石と名付け岩屋神社のご神体として祀り神殿を造ったそうです。見ると目がつぶれるとのこと。
欽明天皇の8年(547年)のある日、突然、光輝くものが天から岩屋の岩上に降ってきて、それを宝珠石と名付け岩屋神社のご神体として祀り神殿を造ったそうです。見ると目がつぶれるとのこと。
針の耳 よくあるデブいじめの隙間、「太っていることは悪いことではないのだよ!」と声を大にして訴えたい
熊野神社本殿(国重要文化財) 社殿は、天狗が蹴って穴を空けたという熊野岩の険しい岩場に立てかけた懸造りなのだそうです。
桜も咲き出しているのですが、ゲンカイツツジや如何に…
コスミレかな?
スミレはようと分かりませんがいろいろと考えて、同定にチャレンジ
スミレはようと分かりませんがいろいろと考えて、同定にチャレンジ
眩しいなぁ… と思って見上げると、光の中にゲンカイツツジ
満開を過ぎた感じはありましたが、全く問題なし
美しい姿で、出迎えてくれました。案ずることは無かった…
今年はタイミングが合わず、無理かなぁ… と思っていたので、綺麗な咲き具合のゲンカイツツジを見ることが出来て、最高の気分
青空に映えて美しい
花言葉は、「自制心」「仲間」「愛の喜び」「初恋」
これは本当に小さなスミレでした。きっとコスミレで間違いない…?
シュンランも沢山咲いていました。蕾も沢山あったので、これから次々と花開くでしょう。楽しみだねぇ…
二人仲良く並んで、ラジオ体操しているみたい
咲いたばかりで美しい姿にうっとり…
花言葉は、「気品」「清純」「飾らない心」「控えめな美」
花言葉は、「気品」「清純」「飾らない心」「控えめな美」
鶯窟 ウグイスの鳴き声のホーホケキョと法華経をかけて、鶯窟としたそうです。なかなかシャレとんしゃるね。
沢山咲いていて、タチツボスミレだよね
フウロケマン
フウロ(風露)とは、涼風と露で、朝露に光輝く爽やかさを感じさせるという意味で、ケマン(華鬘)は仏様の像の首に飾られている装飾品のこと。
フウロ(風露)とは、涼風と露で、朝露に光輝く爽やかさを感じさせるという意味で、ケマン(華鬘)は仏様の像の首に飾られている装飾品のこと。
サツマイナモリが凄いことになっている。爆裂的開花状態!
花言葉は、「愛のささやき」「素朴な暮らし」
奥の院と十三仏 合掌 礼拝
タマゴケが目玉状態になっていた。
眼球がリアルすぎてちょっと怖い…
マルバスミレかな?
白いスミレの花言葉は、「あどけない恋」「無邪気な恋」「純潔」
白いスミレの花言葉は、「あどけない恋」「無邪気な恋」「純潔」
サバノオが結構な株数で咲いていた
岩屋神社には何度も来ているのですが、今まで全く気付きませんでした。サバノオを初めて目っけちゃった…嬉しい…
愛しのスプリング・エフェメラル 可愛らしい
花言葉は、「無償の愛」「幸せになる」
花言葉は、「無償の愛」「幸せになる」
夕月神社
行きがけに高速から見ると、ちょっと咲いている様子だったので寄ってみたのですが、7分咲きくらいで、なかなかの見頃となっていました。
御祭神 月読命
満開とまではいきませんでしたが、たまらなく美しい
後2、3日したら満開でしょうが、天気が良くないんだよねぇ…
案外、今日が最高の見頃だったりして… ラッキー!
案外、今日が最高の見頃だったりして… ラッキー!
いよいよ桜の季節到来、楽しみだねぇ… 天気だけが心配だけど…
kattenihanakotoba at 22:39|Permalink│Comments(0)
2022年03月28日
先陣を切って 岩屋山
先陣を切って 岩屋山 2022-03-27
数あるツツジの中で、先陣を切って、岩屋山のゲンカイツツジが咲きだした。
見頃はいつ頃かな?と思案していたのですが、、諸々の事を考えると今日しかない。
天気予報では晴れだったのですが、朝方は暗く曇り空でちょっと心配…
しかし、信じる者は救われる。天気は徐々に回復し、ゲンカイツツジもほぼ満開、最高の山行となりました。
数あるツツジの中で、先陣を切って、岩屋山のゲンカイツツジが咲きだした。
見頃はいつ頃かな?と思案していたのですが、、諸々の事を考えると今日しかない。
天気予報では晴れだったのですが、朝方は暗く曇り空でちょっと心配…
しかし、信じる者は救われる。天気は徐々に回復し、ゲンカイツツジもほぼ満開、最高の山行となりました。
岩屋神社の駐車場は、カラフルな花々で彩られ、幸先良さそうな予感…
一礼後、岩屋神社の鳥居を潜ります。
フウロケマン? 似たような花が沢山あってようと分からん
大ツバキ「熊谷」(福岡県天然記念物)
高さ約18m、幹回り約1.8m、いつになく奇麗な花が残っていました
参道脇には、フッキソウも咲いていた
大公孫樹 高さ約36m、幹回り約6m(福岡県天然記念物)
残念ながらなかなか都合がつかず、美しい姿をいままで見たことが無い。秋には…といつも思っているのですがねぇ…
残念ながらなかなか都合がつかず、美しい姿をいままで見たことが無い。秋には…といつも思っているのですがねぇ…
奪衣婆とゲンカイツツジ
三途川で亡者の衣服を剥ぎ取る老婆の鬼で、俗に閻魔大王の妻なのだそうです。夫婦仲よく向かい合って鎮座しています。
三途川で亡者の衣服を剥ぎ取る老婆の鬼で、俗に閻魔大王の妻なのだそうです。夫婦仲よく向かい合って鎮座しています。
昨日来の雨露に濡れたゲンカイツツジのお出迎えを受け、気分上々
洞門
洞門を潜った先の五百羅漢には首がある、新しいものかな?
廃仏毀釈、とんでもない所業をしたものだとつくづく思いますね
廃仏毀釈、とんでもない所業をしたものだとつくづく思いますね
岩屋神社本殿、元禄11年(1698)建立(国重要文化財)
御祭神
伊弉冉尊(観音菩薩の化身)、伊弉諾尊(釈迦如来の化身)、天忍穂耳尊(阿弥陀如来の化身)
御祭神
伊弉冉尊(観音菩薩の化身)、伊弉諾尊(釈迦如来の化身)、天忍穂耳尊(阿弥陀如来の化身)
御神体は、欽明8年(547年)突然、岩屋の岩上に降ってきた「宝珠石」
見ると目がつぶれるんだそうで、薦替えは目隠しで行うんだって
見ると目がつぶれるんだそうで、薦替えは目隠しで行うんだって
権現岩 岩屋神社一帯の奇岩群も福岡県天然記念物
針の耳 親不孝者が通ると石が落ちてくるんだとさ
熊野神社本殿 貞享3年(1686)(国重要文化財)
桜も山肌を彩っています。
ゲンカイツツジだけでなく、桜もあちらこちらで咲きまくり
ゲンカイツツジ ほぼ満開状態!
ゲンカイツツジも福岡県天然記念物、岩屋神社周辺は天然記念物だらけ
ほぼ満開の咲きまくり、美しい
カラムラサキツツジの変種という事ですが、カラムラサキツツジがどんなものか?わからない…
ゲンカイツツジのピンク色の花を見ると、春の到来を感じる、春の使者
数あるツツジの先陣を切って咲きだす、春の先導者でもある
花言葉「自制心」「仲間」「愛の喜び」「初恋」
優しいピンク色の花に癒される…たまりまっしぇーん!!
ゲンカイツツジばかりに目が行ってしまいますが、足元には、シュンラン
思っていた以上に沢山咲いていた
思っていた以上に沢山咲いていた
シュンランの花言葉「気品」「清純」「飾らない心」「控えめな美」
エイリアンにも見えてしまうのは、私だけかな??
鶯窟
タムシバ?
奥の院
膝が完治しますように…なかなかすっきりしないんだよね…
膝が完治しますように…なかなかすっきりしないんだよね…
スミレも咲きまくり、春本番だね
岩屋神社の不動明王は可愛らしい
小学校の卒業記念で制作しました…みたいな感じの作りがたまらなく愛おしい
小学校の卒業記念で制作しました…みたいな感じの作りがたまらなく愛おしい
久しぶりに、大日社
サツマイナモリはこの世の春を謳歌していました
ニリンソウ? サイズが少し大きいような感じもするけど…ようと分からん
薔薇の花のような牡丹? 美しく輝いていた
ゲンカイツツジは、ほぼ満開、最高の山行でした。
桜もあちらこちらで急に咲きだしたような印象で、見頃を迎えているみたい。帰りの道草は、桜を愛で、お花見でもしようかな?
ゲンカイツツジは、ほぼ満開、最高の山行でした。
桜もあちらこちらで急に咲きだしたような印象で、見頃を迎えているみたい。帰りの道草は、桜を愛で、お花見でもしようかな?
kattenihanakotoba at 10:16|Permalink│Comments(0)
2021年03月22日
天気予報を信じて… 岩屋山
天気予報を信じて… 岩屋山 2021-03-21
午後からは、天気が回復してくるという天気予報を信じて、岩屋神社、岩屋山へと向かいました。
今年は開花が早いらしいので、急いでいかねば… 来週までは待てない…
案の定、ゲンカイツツジは満開でしたが、やや散り始めていました。
天気予報通りとはならず、途中から雨がやや強くなってきましたが、来てよかった。
久しぶりのゲンカイツツジ、雨露に濡れ、しっとりとして奇麗でした。
今年は開花が早いらしいので、急いでいかねば… 来週までは待てない…
案の定、ゲンカイツツジは満開でしたが、やや散り始めていました。
天気予報通りとはならず、途中から雨がやや強くなってきましたが、来てよかった。
久しぶりのゲンカイツツジ、雨露に濡れ、しっとりとして奇麗でした。
オオツバキ(県天然記念物)
熊谷という種の大ツバキで、高さ約18m、幹周り約1.8mとのこと。ほとんど散っていましたが、立派なツバキの木です。
久しぶりの岩屋神社 神聖な霊気を感じる神社です。
大公孫樹(県天然記念物)
岩屋神社のご神木。樹齢600年とも700年ともいわれる高さ約36m・幹周り約6mのイチョウの巨木だそうで、役行者小角が岩屋で修行して帰る時、刺した杖が芽生えてこの大公孫樹となったとの伝説があるそうです。秋には、黄色に染まった奇麗なイチョウを見てみたいものです。
奪衣婆とゲンカイツツジ(県天然記念物)
雨に濡れたゲンカイツツジ
雨露に濡れて、しっとりとしてこれはこれで Good!
首無し地蔵(千体地蔵・五百羅漢)
廃仏毀釈… とんでもないバカチンの所業…
廃仏毀釈… とんでもないバカチンの所業…
世界平和を祈る? 子供のお地蔵さん 可愛いよねぇ
急な石段を上ると岩屋神社の本殿
趣のある境内、歴史を感じます。
岩屋神社の本殿は、元禄11年(1698)に筑前福岡藩4代藩主の黒田綱政によって建立されたものだそうで、国指定重要文化財です。
御祭神は、英彦山権現と胴体
伊弉冉尊(観音菩薩の化身) 伊弉諾尊(釈迦如来の化身) 天忍穂耳尊(阿弥陀如来の化身)
伊弉冉尊(観音菩薩の化身) 伊弉諾尊(釈迦如来の化身) 天忍穂耳尊(阿弥陀如来の化身)
欽明天皇の8年(547)、突然、光輝くものが天から岩屋の岩上に降ってきて、それを宝珠石と名付け岩屋神社の御神体として祀り神殿を造ったそうです。
隕石だろうね、見ると目がつぶれると言われ、いまだに見たものはいないそうです。
隕石だろうね、見ると目がつぶれると言われ、いまだに見たものはいないそうです。
権現岩と桜、満開です。
針の耳(デブ殺しの隙間)
親不孝な人が通ると、上から石が落ちてくるそうですよ。私のようなデブには、通れるはずがない…仏様からのいじめとしか思えないのは私だけでしょうか?
親不孝な人が通ると、上から石が落ちてくるそうですよ。私のようなデブには、通れるはずがない…仏様からのいじめとしか思えないのは私だけでしょうか?
サツマイナモリの群落
岩屋山の登山道沿いは、サツマイナモリの花畑です。
熊野神社本殿(国重要文化財)貞享3年(1686)建立
見晴岩付近のゲンカイツツジ
ゲンカイツツジはほぼ満開、ちょっと散り始めでした。
今年の開花は早かったみたいで、散るのも早いのかな?
タムシバとゲンカイツツジ
晴れた日のゲンカイツツジも綺麗だけど、雨露に濡れたゲンカイツツジも味があっていいなぁ
足元の崖には、シュンラン、もうちょっとこっちを向いてくれていたらよかったのだけど、全部向こう向き… 崖なので回り込むこともできず、残念でした。
桜も満開 天気が良かったらなぁ… 天気予報の嘘つきなんて思ってしまいました。
これはこれでいいんだけどね…
これはこれでいいんだけどね…
鶯窟
ヤブツバキもしっとりと…
奥の院
十三仏
雨の中でも健気に咲いていてくれたスミレ
雨脚が強くなってきたので、急いで下山することにしました。
天気は回復するだろうと思っていたので、合羽も持ってこなかったので、そそくさと帰ります。
雨脚が強くなってきたので、急いで下山することにしました。
天気は回復するだろうと思っていたので、合羽も持ってこなかったので、そそくさと帰ります。
ちょっと迫力不足の不動明王像に挨拶をして下山、最後は雨の中の山行となりましたが、楽しい一時でした。久しぶりに山中を歩いて楽しかった。
夕月神社
水害の影響で、近寄ることができなかった夕月神社
夕月神社の桜は満開でした。
目の大きな狛犬 「よう来たな」とばかりに挨拶してくれました。
夕月神社 御祭神 月読命
あの悲惨な水害以来、やっと夕月神社への道が開通し、今年からお詣りできるようになったみたいで、とても嬉しい。
天気はいまいちだけど、桜は満開!
雨交じりの強風という事もあって寒かったけれど、久しぶりの夕月神社の桜を堪能しました。
雨交じりの強風という事もあって寒かったけれど、久しぶりの夕月神社の桜を堪能しました。
夕月神社の桜を見た後、やや雨脚が弱くなり落ち着いてきたので、ついでに流川の桜も…
悪天候にもかかわらず、沢山の花見客が来ていました。
今年は桜の開花が早く、あっという間に満開になったような感じです。
あっという間に満開になったので、あっという間に散っちゃうのかな?
巨瀬川の南側約2kmにわたってつづくおよそ1000本の桜並木
桜のトンネルのような歩道は幻想的で、たまりまっしぇーん!!
天気予報ははずれ、天気はいまいちでしたが、楽しい山行、ゲンカイツツジと桜… 十分に端のしました。
浮羽稲荷神社御朱印kattenihanakotoba at 08:41|Permalink│Comments(0)
2019年03月26日
岩屋神社
ゲンカイツツジ満開であった岩屋神社一帯は、英彦山・釈迦岳・大日岳一帯の火山活動と風化浸食によってできた安山岩質集塊岩の林立した奇岩群と窟群が形成する山地で、耶馬日田英彦山国定公園に指定されています。また、権現岩、烏帽子岩、見晴岩をはじめとした奇岩は、福岡県天然記念物にも指定されているそうです。
岩屋神社本殿は、国重要文化財だそうで、なかなか面白そうな神社です。
岩屋神社本殿は、国重要文化財だそうで、なかなか面白そうな神社です。
岩屋神社
岩屋神社は、中国・北魏からの渡来僧「善正」が修行場「日子山(彦山・英彦山)」を開いた翌年の532年(継体天皇26年)に開かれ、空から降ってきたと伝えられる「宝珠石」をご神体とし、神仏が降臨する神聖な場所として修験者の重要な修行場だったそうです。
鳥居をくぐるとすぐに、県天然記念物の大ツバキ(熊谷)があります。高さ約18m、幹周り約1.8mので、落ちた花は、必ず花芯を上にして落ちて地上で再び咲いたようになるといわれる不思議な大ツバキです。
落ちた花は、写真に収めなかった・・・残念、次回の課題としよう
境内に入ると樹齢600年とも700年ともいわれる高さ約36m・幹周り約6mの大公孫樹(県天然記念物)があります。役行者小角が岩屋で修行して帰る時、刺した杖が芽生えてこの大公孫樹となったとの伝説があるそうです。季節外れで、今は枯れ樹のように見えますが、秋のシーズンにはぜひとも訪ねてみたいと思いました。
階段を上り詰めると首無し地蔵(千体地蔵・五百羅漢)です。明治維新後の神仏分離令、廃仏毀釈によって、仏像は破壊され谷底に投げ捨てられたりしました。
その後、仏像・石塔などが、村人によって、川からわずかに拾い出され安置されたのですが、石像のほとんどには、首がありませんでした。 何とも痛ましいことです。愚かなことをしたものです。
お地蔵さんの周りには、ゲンカイツツジが咲き乱れます。(2010年撮影)
馬の首根岩と洞門を通って、本殿に向かいます。
馬の首根岩は、大きな一枚岩で、洞門は江戸時代末に山伏によって彫られたものだそうで、よくわからなかったけれどタガネの跡が残っているそうです。耶馬渓の青の洞門みたいなものかな?
洞門を抜けると、岩屋神社本殿が姿を現します。
本殿前の鳥居
岩屋神社本殿は、元禄11年(1698)、福岡藩四代藩主黒田綱政によって建立され、外殿と内殿からなるそうで、外殿は南面して桁行五間と梁間五間で茅杉皮重ね葺きの入母屋造りだそうです。外殿中央部にはご神体の「宝珠石」を安置し、その後方に三間社見世棚造の内殿があるそうです。
外殿は権現岩のくぼみを利用して造られ、背面と左側面に屋根と壁が造られていないそうです。彦山修験道に関係する数少ない貴重な建造物として昭和63年に国重要文化財に指定されています。
御神体は、「宝珠石」で、御祭神は、英彦山権現と胴体で、伊弉冉尊(観音菩薩の化身)、伊弉諾尊(釈迦如来の化身)、天忍穂耳尊(阿弥陀如来の化身)の三神だそうです。御神体の「宝珠石」は、星野玉ともよばれているそうで、西暦547年(欽明天皇8年)に、突然、光輝くものが天から岩屋の岩上に降ってきたので、それを宝珠石と名付け岩屋神社のご神体として祀り神殿を造ったとあるそうです。
隕石だったのかもしれませんね。
宝珠とは、仏教用語で「何でも願いが叶う不思議な宝石」だそうです。
隕石だったのかもしれませんね。
宝珠とは、仏教用語で「何でも願いが叶う不思議な宝石」だそうです。
結構凝った装飾がなされています
現代の絵馬のようなものかな?
美しい絵画が奉納されていました
大化4年(648)閏9月19日には、村人に「星の玉・を茅薦(かやこも)で包んでまつれ」との神のお告げがあり、それ以来、閏年の旧暦9月19日(現在は10月19日)には、本殿内の宝珠石の薦を数枚残して取り替える「薦替えの儀」が行われているそうです。
見ると目がつぶれるとされ、宝珠石そのものを見た者はいないということですが・・・
見ると目がつぶれるとされ、宝珠石そのものを見た者はいないということですが・・・
初めて祀った人たちは見ているはずで、秘して語らずということだったのかな。
権現岩と岩屋神社本殿
針の耳と梵字岩
この岩の割れ目が、針の耳です。親不孝な人が通ると、上から石が落ちてくるとの言い伝えあり、割れ目の左の梵字岩には、修験道の開祖の役行者小角が彫ったという梵字がかすかに残っているとのことですが、私には判別できませんでした。
修験道では、擬死再生といって、修行の過程で、一度仮に死んで仏となり、生まれ変わることを目標としていたそうで、針の耳は、女性性器を象徴的に表したもので山伏たちは、この針の耳をくぐり、母胎内に一度回帰し、仏となって生まれ変わることだったそうです。
針の耳の先をひと登りで、境内社 熊野神社本殿(国重要文化財)、大きな窟の中に建っています。 貞享3年(1686)に村民が建立した板葺き三間社流見世棚造りの社殿は、天狗が蹴って穴を空けたという熊野岩の険しい岩場に立てかけた懸造りだそうです。
御祭神は、速玉男尊、泉津事解男尊、 櫲樟日尊です。
熊野神社本殿を過ぎると、多くの奇岩が現れてきます。
なかでも、烏帽子岩と見晴岩 は、双璧です。
なかでも、烏帽子岩と見晴岩 は、双璧です。
烏帽子岩の鋭くとがった、シャープな姿は、何ともカッコイイ!!
見晴岩は、ゲンカイツツジの見所です。
ゲンカイツツジは、県天然記念物にも指定されています。シャクナゲ科で、樹高1~2m程度の小灌木です。彼岸躑躅とも呼ばれ、不思議なことに、必ず、春の彼岸の中日には、薄桃色の花が咲くと言われているそうで、朝鮮半島の金剛山、対馬とこの岩屋一帯にだけ生育する珍しいものだそうです。
鶯窟
他界への入口であり、神仏の母胎内でもある窟に籠もり、瞑想・断食・読経などの修行をしていたそうです。窟名は、ウグイスの鳴き声のホーホケキョと法華経をかけて、鶯窟としたそうです。
奥の院
十三仏、ここで折り返して、大日社へと向かいます。
大日社
粟島社ともいい、御祭神は、少彦名命、大日国尊だそうです。
夏至の頃には東の浅間山から朝日が差し込むそうです。
夏至の頃には東の浅間山から朝日が差し込むそうです。
大日社の近くには、ばくち穴があります。
不動尊
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2019年03月25日
岩屋山 ゲンカイツツジ
平成29年7月九州北部豪雨以来、宝珠山地区には、立ち寄ることがなかった。3月末、岩屋山のゲンカイツツジの時期、地元の人々の迷惑にならないように気を付けて、訪問することにした。まだまだ大きな傷跡は残っているようだが、人々の姿は、平穏な感じだった。
岩屋山 ゲンカイツツジ
高低差はほとんどなく、登山というより、散策といったほうが良いような道なのだが、非常に険しく、足場も悪いので要注意だ。滑落したら、ただじゃすまない。怪我どころじゃなく、命を落としてもおかしくないような断崖を縫うように登山道は続いている。
参道に入るとすぐに、大ツバキ(熊谷)がある。
ほとんど散っていたが、奇麗な花も残っていた
石段を登り
首無し地蔵(千体地蔵・五百羅漢)のところに登りあがったが・・・
なんとゲンカイツツジは、まだほとんど咲いていない・・・というより、花芽もないような状態で、ひょっとしたら、今日はスカ食らったかな・・・ ちょっと不安になる。
2010年の画像(ゲンカイツツジとお地蔵さんのコラボレーション)
なかなか趣があってよかったのだが・・・
洞門をくぐると
岩屋神社が姿を現します。
岩屋神社本殿
権現岩と岩屋神社本殿
針の耳と梵字岩
腹が閊えて出れなくなりそうなので、遠慮しておく
腹が閊えて出れなくなりそうなので、遠慮しておく
熊野神社にもお参りをして、いよいよ本格的なトレッキングへ
貝吹岩
烏帽子岩、シュッとした姿は、なかなかカッコイイ
景色はいいのだが、足場は狭く、滑りやすい。要注意である。
頭上、岩場の上のほうに、ゲンカイツツジが咲いている
ちょっと遠いが、まずまずの咲き具合だ
ゲンカイツツジが、次から次へと出てくる。
ゲンカイツツジ、満開
首無し地蔵での危惧は、必要無かった
ゲンカイツツジに、感謝!
見晴岩
見晴岩周囲は、ゲンカイツツジで埋め尽くされている
遠くには、浅間山も見える
いい時期に来た、満足!満足!!
鶯窟
舟玉地蔵
奥の院
お大師様
十三仏 ここで、Uターン
ばくち穴
大日社
不動尊
最後にもう一度、岩屋神社にお参りして
スミレ
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