2019年09月
2019年09月30日
ラドンに会いに… 四王寺山
Familiar Mountain である四王寺山へ久しぶりに出かけました。林道の通行止めが解除されてから初めてです。他山に花が咲き出すとどうしても疎かになってしまうのですが、この時期どうしても会いたい花がありましたので出掛けたのですが・・・
今日は、焼米ヶ原スタートです。
コウゾリナ
キツネノマゴ
カタバミ
サイヨウシャジンは終盤の終盤
ヤマハッカ
ヒヨドリバナは、みんなの人気者でした。いろいろな虫たちが群がっています。
栗が落ちていました。秋ですねぇ…
この時期、四王寺山で見たい花といえば、福岡県では絶滅危惧種であるオケラなのですが、蕾でした。
タイミングが悪かったのかな…? そのうち、もう一度訪れることにしましょう。
私の守護神、千手観音です。第12番札所の石仏、結構好きなんだよな…
どこででも見ることができるのですが、シラヤマギク
ガンクビソウでもカメラに収めて、ラドンの生息する畦に向かったのですが…
今年は、畦の手入れ状態が良いせいか、ラドンに出くわすことはありませんでした。畦を彩っていたのは、ゲンノショウコ
大好きなミゾソバ
クルマバナが何とか残っていました。どこかに、ラドンはいるはず、心を強くして進みます。
小石垣の周りにもいろいろな花が咲いていました。
アキノタムラソウ
ヒメキンミズヒキ
いつもとはちょっと違った色合いのヤマジノホトトギスも咲いています。珍しい色合いだなぁ…
チャノキも咲き始めかな? 結構きれいな色合いです
ヨメナもそれなりに
ラドン出現! ミゾカクシ!!
やっと出会えました。鶴にも似て可愛らしいでしょ? ミゾカクシ
さすがにここは、草刈りしていなかったか…? よかった
2019年09月25日
天山 ブリッと勢ぞろい ホソバもちょっと…
天山 ブリッと勢ぞろい ホソバもちょっと… 2019.9.23
窓の外を見ると、九千部・背振方面は雲がかかっていたのですが、筑後・雲仙方面は、青空が見え始めていたので、センブリ関係ももうそろそろかなと思い、二週続きで天山に向かうことにしました。この時期、天山には毎週登っても飽きないくらい、秋を感じさせる花々がてんこ盛りなのです。
登山口に着くと、時々小雨が混じる曇り空でした。ちょっとがっかりでしたが、気を取り直して歩くものの…
災害の跡は痛々しい
早期の復興を望みますが、順番的には最後の方かな…?
先日は、水害後初めての天山、初めての林道歩き、てんこ盛りの花々、慣れないスマホデビューということで、かなり時間がかかったので、今回は気になる花だけカメラに収め、後はスルーしようと思ったのですが・・・
いきなり大好きな ミゾソバ
気になる花と気にならない花の区別は…?
ツリフネソウは、結構好きだよな…
キバナアキギリも嫌いじゃないし…
どの花も気になるんじゃないの…?
レイジンソウも気になる
いつも見ている薄めのレイジンソウも見つけた
可愛らしい雨露に濡れた ミズタマソウ
山野草を区別、差別するなんて…? できないなぁ…?
ジイソブ しっとりしていい感じ
雨露に濡れたベニバナボロギクは、艶やかだった。
いろいろ考えながら、とりあえずは気分を抑えめにして臨むことにしたのですが…
天川登山口まで、前回よりも30分ほど時間短縮ができましたが、相変わらずののろのろでした。何をやっても一緒ですね… 性格が変わらんことには…
台風の影響もあり、天山登山道は小川と化していました。
ところどころには、小滝も出現していましたが、以前よりも登山道が整備されたせいか長靴でなけりゃ登れないというほどでもなかったのでホッとしました。
終盤のサイヨウシャジンに励まされ
山頂に着くと、天山の洗礼、若干、雨風が強くなってきましたが、なんとか行けるだろうということで稜線散歩へ。
真っ先にウメバチソウの具合を見に来ましたが、台風のせいで、見事に散っていました、隣の蕾は健在でしたので、次回の楽しみとしましょう。
マツムシソウは終盤でしたがまだ残っています。
ツルリンドウは、雨に濡れて、生き生きとしているような感じでした。
アキノキリンソウは、あちらこちらに咲いています
これからは、私たちが主役よ…と言わんばかりです。
キュウシュウコゴメグサも台風の影響か、ごっそりと数を減らしていました。
稜線散歩から帰ってきても天気の回復はみられませんでした…
しかし、秋の花 山盛り 天山は楽しませてもらいました。
天山組 天山ブリット 一家 参上!!
天山ブリット一家 組長
タンナトリカブリット(通称 タンナトリカブト)
言わずと知れた、天山組天山ブリット一家の大親分である。
天山中を支配下に置き、寄せ付けるものなし。
天下無敵の大親分である。
蕾の状態でも睨みを利かせているんだぜ!!
天山ブリット一家 叔父貴
センブリット(通称 センブリ)
まだ若干、居眠り中であるが、なかなかの切れ者
煎じて飲めば、胃腸薬にもなる、気質思いの叔父貴である。
天山ブリット一家 若頭
ムラサキセンブリット(通称 ムラサキセンブリ)
紫色のストライプの服をまとい
肩で風を切って歩く姿は、粋で、鯔背で、カッコイイ
天山ブリット一家のプリンスである。
やっと天山を彩る秋の花々が出揃ったという感じでしょうか?
蕾も沢山ありましたので、これから結構楽しめそうです。
しかし、今度の週末も天気は悪くちょっとがっかりかな?
帰りの林道は、ツリフネソウが紅を指し
アケボノソウ全開!!
どこもかしこも、アケボノソウだらけ
宇宙を感じさせるアケボノソウと
ツルニンジンの宇宙を拝見して帰路につきました。
天山にて、初めてホソバノヤマハハコにお目にかかることができました。
天山に、ホソバノヤマハハコが咲くということは聞いておりましたが、あまり興味がわかず、そのうちに縁があれば出くわすだろうと思っていたのですが、本日その機会を得ることができました。
タンナトリカブトなどを探して、この辺りは笹を分け入ったことがあったように思いますが、気がつかなかったのでしょうかねぇ…?
目が節穴だったのでしょう。こんなところに…というところに咲いていました。
他山のホソバノヤマハハコと比べるとやや小振りな感じがします。
神様に感謝!!
2019年09月23日
すっごいぜ! シュスラン!! 九千部・石谷
午前中は仕事、夕方からは台風接近・・・自由にできる時間は限られているけれども、今週中に見ておきたい、何とかせねばと思っていた花がありました。
先週、天山にしようか・・? 九千部にしようか…? 迷っていたのですが、タンナトリタブトの誘惑に負けてしまい天山へと向かいました。
「来週九千部に行けばいいや」と思っていたのですが…
今週末は、残念なことに台風到来ということでがっかり。 どんなんかなぁ…? と思っていたのですが、少々の雨を覚悟するなら、なんとか行けそうな気がする。なぜなら、九千部山は、山頂まで車で行けるのです。
九千部山~石谷山を往復し、ゆっくりと写真を撮る時間をとったとしても、3時間ほどあればなんとかなるはず…
善は急げ! 九千部へ GO!!
久しぶりの九千部山でした。この時期、九千部山に近づいたことはなかったのではないかな…?
シュスランが咲くという話は聞いていましたが、他の山々へ目移りしてしまい訪れたことがなかったのです。
山頂付近には、ツユクサの群落
奇麗なクルマバナ
ガンクビソウ
ツリフネソウの群生もあります。
ツルボ
アザミだって奇麗だぜ
石谷山への縦走路へ突入!
昨日の雨で、縦走路は、きっとズルズルだろうなと思いながら進みます。
すぐに、キバナアキギリ…
ちょっと痛んではいますが、ツリフネソウが賑々しくお出迎えしてくれました。
キバナアキギリの尖がり鼻がたまらんよね
シラヤマギク
ヒヨドリバナも普通に咲いています。
ヤマホトトギスも負けていません。
気持ちの良い縦走路が続きます
縦走路の半ば付近から、待ちに待ったシュスランのお出ましです。
九千部山よりの山域と石谷山よりの山域とでは、植生が違うのかな?
石谷山寄りには、シュスランだけではなく
ギンリョウソウモドキ(アキノギンリョウソウ)の姿も見えましたが、
気が付かなかったのかもしれませんが、他の花は姿を消してしまったかのようでした。
縦走路途中に、シュスランは、点々と…
所によってはそれなりの群生…
石谷山の山頂に着くと
山頂付近は、シュスランの花畑です。
似たような形のミヤマウズラよりも一回りほど小さく
若干、赤みを帯びています。
ミヤマウズラほどのひょうきんさはなく、落ち着いた感じかな…
手の開き方もやや控えめ…
とても可愛らしい花です。
花をつけていない葉だけのものも沢山ありました。
蕾もあります。
こんなに沢山のシュスランを一堂に見たことはない
クリビツテンギョウ (旧昭和字体表示)
感動の嵐!!
すっごいぜ! シュスラン!! 石谷山に感謝!!!
2019年09月22日
つなぎ美術館 達仏
つなぎ美術館 達仏 2019.9.15
つなぎ美術館は、熊本県水俣・葦北地域における芸術文化活動の拠点として、「緑と彫刻のあるまちづくり」を掲げ、2001年4月に開館した津奈木町立の美術館です。
私に人生の指針を示してくださった、とてもお世話になった先生に、「つなぎ美術館という面白い美術館があるよ」ということでご紹介いただき訪れることとしました。
全く聞いたこともない美術館でしたが、NHKの日曜美術館という番組で紹介されていたそうです。
津奈木町の人口は、年々減少しており、平成30年度の総人口は、4.633人となっていました。5.000人以下の町で、町立の美術館を持つというのは、ずいぶん思い切ったことをしたものだな…と思います。
津奈木町では、地元ゆかりの画家もなく、コレクションも乏しい中、無から有を生み出す、地域ぐるみの「住民参加型アートプロジェクト」という取り組みを行ってきたそうです。
つなぎ美術館の裏には舞鶴城公園があり、モノレールで登っていきます。耶馬渓にも似た景観です。
展望所からは津奈木町を一望できます。
遊歩道の先には町の人気スポット、重盤岩があり、日の丸の旗がはためいていました。断崖がそびえ立つ光景は圧巻です。
展望台広場には「幸せの鐘」があります。
不知火海や津奈木町の大パノラマが広がるなか、一緒に鳴らせば二人の距離が近づくこと間違いなし…とのことです。
つなぎ美術館では、展覧会「熊本から宮城へ 水曜日の消息展」が、開催されていました。
海上に立つ学校として知られ、2010年に閉校した旧赤崎小学校を舞台にしたアートプロジェクト「赤崎水曜日郵便局」関連のイベントです。
全国から「水曜日の出来事」を記した手紙を集めて、担当のスタッフがランダムに振り分けし、送ってきた人たちに、他の誰かの手紙を送り返すというものなのです。
「あなたの水曜日を送ると、誰かの水曜日が届きます」なかなか面白そうなキャッチコピーで、ユニークな試みですよね。
旧赤崎小学校は、本当に海の上に立つ小学校でした。見ようによっては、豪華客船的な…言いすぎかな?
赤崎水曜日郵便局は水曜日の小さな出来事が行き交う拠点となり、海外も含めて1万通もの手紙が集まったものの2016年3月(2年9ヶ月間)に閉局したそうです。
当時この情報を知っていたなら、私も水曜日の手紙を出していたかもしれません。
赤崎水曜日郵便局の再開を希望する人々の声に応え、宮城県東松島市に「鮫ヶ浦水曜日郵便局」がオープンし、鮫ヶ浦漁港を舞台に灯台ポストが設置され、再び全国から水曜日の手紙で人々を繋いでいくプロジェクトが始まりましたが、これも昨年の12月で閉局となったそうです。
これらの二つのプロジェクトの紹介、実際の手紙等の展示イベントが、展覧会「熊本から宮城へ 水曜日の消息展」です。なかなか面白い催し物でした。
「住民参加型アートプロジェクト」ということもあって、津奈木町内の橋の欄干や公園などには全部で16体の彫刻が設置されており、なかなか楽しく興味深いものでした。 町全体が美術館…といった様相です。
若干、町民の意識が薄れてきているのか、多くの彫刻には、蜘蛛の巣がかかっていました。なんとなく可哀想な気もしたので、自分の気に入った彫刻については、蜘蛛の巣を払っておきました。
役場庁舎内に展示されている「若い女」と改築工事中のつなぎ温泉四季彩に展示されている「まつり」は見ることができませんでしたが、他の14体の作品は見ることができました。
拝見できた彫像のご紹介をしましょう。
先ずは、つなぎ美術館前にある美術館の象徴かな?
「トルソ」(佐藤 忠良)
古代ギリシャの彫刻によく見られる、胴体部分の美を追求した作品だそうです。
モデルは、「シャツブラウス」の作者、笹戸千津子氏だそうです。
お互いにモデルとなって作品作りをしていたのでしょうかねぇ… なかなか魅惑的な顔です。
次に、美術館併設のモノレールに乗り、舞鶴城公園展望所に上ると、幸せの鐘と並んで展示してある女性と山羊の像があります。
「牧歌」(岩野 勇三)
水俣の公害による暗い地域イメージを払拭し、明るい21世紀に向け、時代を語る作品として設置したものだそうで、作者は、ガンの宣告を受けながら制作し、絶作となった作品でもあります。
端正で綺麗な女性の像です。実に美しい…
つなぎ文化センター前には、2体の作品があります。
「ときの翔」(松尾 光伸)
津奈木町のシンボル的な像で、高さ8メートル、町が飛躍する姿をイメージして製作されたそうです。大きな翼で羽ばたき、明るい未来へと向かって飛翔するイメージかな?。
「たわむれの塑像」(下田 治)
人がたわむれている様子を表現したものだそうですが、私には理解不能でした。
道を渡って、つなぎ物産ギャラリー・グリーンゲイトの横には、
「時のカプスール」(松尾 光伸)
カプセルの中に凝縮された町の過去から現在の姿をそのステンレス製の表面に映し出し、「ときの翔」とこの「時のカプスール」の2体の抽象彫刻は、過去の歴史と未来への飛躍を表現しているそうです。
美術館裏を流れる川沿いには、3体の作品があります。
「シャツブラウス」(笹戸 千津子)
女性がシャツブラウスを身にまとい、祈るように胸で手を組んでいる姿は、こまやかな女性の美しさと優しさを表現しています。
津奈木町内に数ある彫像の中で、一番好きな女性像です。
上品なお姉さん、やさしげな顔に惹かれます。
「立球体・誕生」(本田 貴侶)
球体から生まれてきた女性を表現しており、女性の顔や足元の球体は鏡のようになるまで磨かれています…という説明でしたが、蜘蛛の巣が張っていました。残念ですが、私好みではなかった…
「ひまわり」(佐藤 忠良)
太陽に向かって育つひまわりのように、子どもたちの健やかな成長を願い、津奈木中学校前の津南橋に設置された作品です。よく見ると、ちょっと顔が怖い…
津奈木駅前には、親孝行娘の像があります。
「千代」(岩野 亮介)
江戸時代後期、町に実存した孝行娘「千代」は、幼くして父母と別れ、祖父母を助けて田畑を守りました。その孝行ぶりが肥後藩主の耳に入り、年に米10俵を褒美として賜ったという逸話があるそうで、馬を招き寄せる千代の姿が彫られています。
津奈木町役場庁舎前の広場には、2体の彫像があります。
「那有」(岩野 勇三)
都会的で、若い女性の躍動美を表現した作品で、伸び伸びとして優雅です。
シャツブラウスは、文系の清楚なお姉さんという感じでしたが、那有は、体育系の元気で活発なお姉さんというところでしょうか?
どちらも甲乙つけがたい私好みの彫像でした。(ただ単にお姉さんが好きというだけかもしれませんが…)
「はぐれっ子」(岩野 勇三)
街中ではぐれた子どもの寂しそうな様子が伝わってくる作品です。見ようによっては、道端で用を済ませている…とも見えなくはない。
海岸近くの橋の上に設置された3体の彫像、「爽風」「薫風」「風ん子」は、風をテーマに製作され、父・母・子どもたちの平和で理想的な家庭を表しているそうです。
「爽風」(岩野 勇三)
海から吹き寄せてくる風が自然界に多くの恵みを与えてくれるように、「爽風」が町に吹き、発展していくように…と願いが込められています。
気持ちよさそうに、大空を駆け抜けているといった感じかな?
「薫風」(岩野 勇三)
両手を大きく広げ、包み込むようなその姿は、万物の包容を表現しているとのこと。均整のとれた肉体美からは男性の力強さが溢れています。
ムキムキの筋肉質で、ギリシャ神話のアポロンの神のようででもあり…ということでした。 しっかりと腹筋は割れています。羨ましい… 何くわえてるんだろう?
「風ん子」(岩野 勇三)
タンポポの花の種が風に乗って飛んでゆく様を象徴しており、今まさに町の子どもたちが元気よく飛び立とうとしているところを表現した作品です。
本当に元気の良い子供たちが走り回っているという感じで、躍動感にあふれ、大好きな作品です。
「シャツブラウス」「那有」「風ん子」が、とても印象に残った彫像でした。3大津奈木彫像と言ってもおかしくないような気がします。
「達仏」
最後に、芸術の町、津奈木を代表する「達仏」についてご紹介します。
過去に住民の憩いの場として整備されたものの、ほとんど利用されることがなくなった津奈木町役場付近の「みんなの森」を、再び人々の手に返そうと、仏教では聖数とされる33体の仏像を生木に彫り、地域や⼈々の活力ある未来を祈る場として制作されたのが、「達仏」です。
立木にじかに彫られているため時間の経過とともに木が成長し、日々刻々と33体の仏像の見え方が変わっていき、今年の「達仏」と来年の「達仏」は違った作品となるのです。
作者である西野進によると、「達仏には何か不思議な力があるんじゃないかと思います。熊本在住の彫刻家に依頼して彫刻作品に仕上げているのですが、1体目を枯木に試し彫りをした際に、仏像を掘ってからその木が生き返り、新芽を出すようになったんです。」ということでしたが、私としては、なんとなく残念な感じがしました。
アートとしては、生木に仏像を彫り、時間の経過とともに刻々と変化していくという発想は、とても面白く、奇抜な感じがして素晴らしいものなのでしょう。
しかし、日々小さな山野草を愛でている身としては、アートのために切り刻まれた木々には、可哀想な気がしました。
普段見ることのない、不思議な空間で、霊気漂うような摩訶不思議な世界でしたが、私にとっては、何とも心に引っ掛かりが残るものでした。
しかし、この静寂で、霊気漂うような空間は、興味深いものでした。
津奈木町、なかなか面白いですよ。一度訪れてみてはいかがでしょうか?
2019年09月19日
天山 スマホデビュー 第二弾
天山 スマホデビュー 第二弾 2019.9.16
先日の九州北部を襲った大雨の影響で、天山登山口へのアプローチは壊滅し、通行止めになっているという話だったので、暫くは近寄るまい…と思っていたのですが、ウメバチソウは…? タンナトリカブトは…? 気になることばかりで、ジッとしてはいられませんでした。
林道はすごいことになっています。アメリカ版のゴジラだったかな? 正体不明の巨大生物が、通り過ぎた後の破壊された街並み、道路を想い起させる風景です。
アスファルトは浮き上がり、ギザギザに割れ、大きく陥没しています。昨年、一昨年と北部九州は大雨に祟られ、大きな被害を受けましたが、天山登山口へのアプローチは可能でした。今年は、佐賀県の被害が酷かったので、さすがに耐えられなかったのでしょう。
下から歩くのは初めてでしたが、これほどの被害の大きさにもかかわらず、さすが天山、楽しい林道歩きになりました。(楽しいというのは、ちょっと不謹慎かな?)
いきなり、ツリフネソウとミゾソバのお出迎えでした。思わずのけぞってしまうほどのすごい群落です。
いつも車で、通っているときは、心はすでに登山口の方に向かっているせいか、何か咲いてるなというぐらいでしたが、改めて見てみると感動します。
ミゾソバ 綺麗なんだよな 私の好みど真ん中なんです。
イタドリ
ヤマハギは、林道の両側に沢山咲いています。
ヤマホトトギスの群生もすごいの一言です。
レイジンソウの大きな株もありました。
とても濃い赤紫の色で、こんな色合いは初めてかな?
いつも見るレイジンソウは、もうちょっと白っぽくて薄い色です。
道路の崩壊なんて何のその、
ツユクサもすさまじいぐらいの群生です。
集団ミッキー状態
なんと、キバナアキギリも集団で咲いていました。
天山のキバナアキギリは、上宮の辺りでいつも見ていたので、林道脇に無造作に咲いているキバナアキギリは初めてです。
さすが天山、恐るべし!!
シラヤマギク
ヨメナも普通に咲いています。
今日は、思いがけず強風が吹いていたのですが、強風の中、オトコエシの撮影にも成功しました。ちなみにオミナエシは、無理でした。
ヤマハッカも存在感が増しています。
マツヨイグサも何だか今日はそそられたので、思わず一枚…
花火大会のような、ウド
もう一つの花火大会は、ノダケ
ノダケは、いろいろな色合いがあって面白かった
こんなにじっくりとノダケを見るのも初めてかな?
山野草の世界は奥が深いねぇ・・・
そして会いたかった ジイソブ こと ツルニンジン
基山のそばかす婆さんは終わりかけだったのですが、そばかす爺ちゃんは、元気もりもり「これからは、わしの時代じゃ!」と言わんばかりの勢いでした。
やっと天川登山口へ到着
ここまで、通常ならば、30、40分位なんだろうけれど、約1.5 時間を要してしまいました。スマホの扱いに慣れてないせいもありましたが、天山の山野草大盛のおもてなしで、もう、お腹一杯です。もう帰ってもいいかなと思うほどに楽しめましたが、本日の目的、ウメバチソウとタンナトリカブトを見なくては… 老体に鞭打って頑張ることとしたのです。
登山道に入るや否や、ヒメアザミ
ホソバシュロソウは、実を付けていました。
アキチョウジは盛りを迎えています。
天候は、ちょっと悪化し、頂上に着く頃には、ガスと強風で、いかにも天山といった感じでした。幸いにして、雨は小雨程度が、時折に…といった感じでしたので、天山も少し遠慮してくれたのかもしれません。
さあ、稜線歩き、花散策へ出発です。まずは綺麗なマツムシソウが出迎えてくれたのですが、強風のためこの一枚の写真のために10分ほど要しました。どんなに強風でも、フッとした瞬間に止むことがあるんですよね。
ウメバチソウも立派に咲いていました。最近天山のウメバチソウは劇的に数を減らしていて、心配だったのですが、出会えてよかった。 といっても、今日は、この一株だけでした…
アキノキリンソウも咲きだし、いよいよ秋の花到来といった感じですかね。
サイヨウシャジンはさすがに終わりかけています
アキノタムラソウは、名前の割に、秋が近づくとヘタレてきます。
オトギリソウはほとんど実をつけていましたが、まだまだ咲いているのも有りました。
稜線上には、沢山のマツムシソウが、まだ元気に咲いています。
この辺りで、Uターン。 タンナトリカブトもこの辺りまでなので…
タンナトリカブトは、満開にはまだまだ早いですが、咲き始めていました。
蕾が多く、これからが本番というところでしょう。
インベーダー…? ダース・ベイダー…? のような厳つい奴もいます。
(※つい最近まで、ダークベイダーだと思っていた…)
地獄の番人みたいな顔のもあります。完全に咲いていなくても、タンナトリカブトは結構楽しめるのです。
キュウシュウコゴメグサもまだ残っていました。
白ムック、可愛いよね。
ツルリンドウも私のツボなんです。いいでしょう…?
稜線散歩から帰ってくると天気もやや持ち直してきましたが、風は依然として強く、吹き付けていました。さっさと降りて、林道歩きを楽しみましょう。
先ずは上の林道から…
朝にはまだ蕾だったゲンノショウコが待っていてくれました。
沢山のヒメジソもお出迎えでした。
ヤマホトトギスも上の林道には、たくさん咲いています。
シギンカラマツは、群生していました。
赤色の丸い蕾が可愛いんだよね。
林道終点まで行ったら、池の端を通って、下の林道へ
下の林道には、ツリフネソウ
アケボノソウが咲いていました。
アケボノソウは、宇宙を感じる奇麗な花です。
大好きなそばかす爺ちゃん、ジイソブ、ツルニンジンも沢山咲いています。
ツルニンジンにも宇宙を感じますよね。
不完全な感じだけど、結構きれいなクサアジサイも残っていました。不完全なアンバランスさが愛おしい。
タマアジサイも存在感があります。
痛々しい林道を下っていると
マツカゼソウが… いつもはなかなかピントが合わないのだけれど、強風の一日だったのに、不思議にも風が止んでいました。
天山最後の贈り物かな?