2019年07月
2019年07月30日
タデ原湿原 ヒメユリ
タデ原湿原 ヒメユリ 2019.7.27
猪の瀬戸湿原でのオオキツネノカミソリ観賞の後、夕暮れまでには、若干の時間があったので、ダッシュ(法定速度を守りながら…)で、タデ原湿原へと急いだのです。オオキツネノカミソリで、気分が高揚し、ついつい欲が出ておねだり花散策といったところでしょうか?
時期的に間に合わないかと思っていたのですが、ヒメユリに会いたくて・・・
ヒメユリというと、ヒメユリの塔が思い出され、儚い美少女たちのイメージがありますが、結構目に沁みるほどの色合いなんですよね。
さすがに時期的には遅く、ほとんどは枯れ花になっていましたが、数輪のヒメユリに出会うことができました。
本日のタデ原湿原は、ハンカイソウ真っ盛りです。
なかなかちょうどいい時期に見ることができないせいもあって、盛りを過ぎると、ちょっと傷ついて、汚く見え、あまり良いイメージは持っていなかったのですが、今日のハンカイソウは、絶好調、本当にきれいな花ばかりでした。
アップで見ると、このクルリンパ感が、半端なく可愛らしい・・・
新たなハンカイソウの一面を見ることができました。
ハンカイソウと一緒になって、タデ原湿原を彩っていたのは、チダケサシでした。
なんじゃ訳の分からんような花に見えますが、よーく見ると奇麗な花が沢山付いているのです。
シモツケソウも盛りを迎えていました。
モジャモジャとした花ですが、小さな宝石をちりばめたかのようにきれいな花なんですよね・・・
オカトラノオも相変わらず元気です。
ヘクソカズラの次に、気の毒なネーミングだと思っている、クサレダマです。
クサレダマは、「腐れ玉」ではなく、「草連玉」のことで、名前の由来は、花がマメ科の木本の「レダマ・連玉」に似ているので、「草連玉」となったそうです。そういわれても、語感がねぇ・・・
サワギキョウも咲きだしたようです。
ミズチドリも捜したのですが、時機を逸したのか、なかなか見つからず、遠くの方に枯れかかった株を一つ見つけただけでした。これだけが心残りでした。
これからの主役は、ヒゴタイかな?
タデ原湿原で楽しい時間を過ごすことができました。
2019年07月28日
猪の瀬戸湿原 オオキツネノカミソリ
猪の瀬戸湿原 オオキツネノカミソリ 2019.7.27
いきなり、奇麗なクサフジのお出迎え
珍しくもないけれど、ヒメジョオンもいつものごとく
赤色が強い、奇麗なネジバナ
ありきたりのダイコンソウだが・・・
オオキ○○○○○○○へのプロローグが続く
春には、サクラソウやエビネが咲き、それなりに有名どころですが、ハンカイソウも咲いています。
この時期、猪の瀬戸湿原といえば、オオキツネノカミソリです。
いらぬ心配でした。
猪の瀬戸湿原のオオキツネノカミソリは、本日が初めてです。
まさにオレンジ色に敷き詰められた絨毯です。
満開です 満足! 満足!!
まだ、蕾もあり、
2019年07月26日
勝手に花言葉 サギソウ
やっと梅雨も明け、いよいよ本格的な夏到来です。夏に咲く山野草の中でも、最も魅力的な花は、やはり「サギソウ」でしょう。今年はまだお目にかかってはいませんが、はやる心を抑えて、勝手に花言葉「サギソウ」です。
サギソウ(鷺草) ラン科 サギソウ属 7~8月
低地の日当たりのいい湿地、湿った草原に咲く。高さは、15~40cm 葉は互生し、広線形、下部ほど大きく、基部は鞘状になって茎を抱く。花は1~4個つき、3cmくらいである。萼片は緑色、側花弁と唇弁は白く、唇弁は3裂し、扇型に展開した側裂片の先が糸状に裂ける。この側裂片が、鷺の翼のように見える。距は長さ3~4cmで、先端にかけて太くなり下垂する。
勝手に花言葉 「清純」「繊細」「可憐なる躍動」
鷺草とはよく言ったもので、まさに、真っ白な鷺が空を舞っているかのように咲きほこります。自然の造形には、本当にびっくりさせられますが、湿原に咲くというよりも、湿原に舞うと言ったほうがしっくりとくる花です。
信心深いわけではありませんが、「神は、よくもこれまでの花を創造したものである。」と感謝し、思わず祈りたくなります。そよ風に揺らぐ姿は、夏の暑い時期に咲き誇るにもかかわらず、可憐で、さわやかな感じを与えてくれます。
初めてサギソウを見たのは、平尾台でした。平尾台は、日陰となるような所がなく、太陽を避けることができない。真夏に散策するには、非常につらい場所です。強い太陽の下、少々ムッとした湿原に可憐に舞っていたサギソウを見つけた時は、一瞬、さわやかな風が吹いたかのような錯覚を覚えますが、それも長続きはせず、すぐに地獄のような真夏の太陽から降り注ぐ熱射に痛めつけられるといった感じでした。
平尾台のサギソウは、非常に数が少なくなっており、お手軽に、サギソウに会いに行くならば、樫原湿原がベストだと思います。ここのサギソウは、保護されており、すぐに間近に鑑賞することができます。
自然に咲く姿を見るのであれば、小田の池がベストでしょう。ただこの自生地へ行くには、はっきりとした道もなく、沼地に足を取られるなどして少々難儀します。
小田の池のサギソウは、最近有名になったのか、多くの人が出入りしているようです。昔は、他の人に出会うことなんかありませんでしたが、この数年は、誰かしら湿原で出会います。当然のごとく、少しずつ荒れてきているのが、素人の私にも感じられました。
小田の池に舞う、サギソウが、私は一番好きなのですが、暫くの間は、小田の池には出向くのを遠慮しようと思っています。
どんなに気を付けていても、何らかの害はあるでしょうから、一人でもその数が減れば、自然保護にはいいのではないかと思っています。
5年ぐらいは、自主的に出入り禁止ということにしようかな・・・
サギソウの花言葉は、「清純」「繊細」「夢でもあなたを想う」ということです。まさに、花言葉のとうりの花で、美しく可憐です。私としては、「夢でもあなたを想う」というのはしっくりしない気がします。繊細で清純な乙女ではあるが、真夏の暑い気候にもめげずに咲き誇る強さや舞い飛ぶ躍動感も感じます。
勝手に花言葉としては、「清純」「繊細」「可憐なる躍動」なんてどうでしょうか。
2019年07月24日
室町将軍 ー 戦乱と美の足利十五代 ー 九博
室町将軍 ー 戦乱と美の足利十五代 ー
九州国立博物館 2019.7.21
今日は天気予報では、大雨。泳ぎ続けないと死んでしまう、サメ・マグロ系の人間としては、呼吸困難、死にそうな勢いなので、どこぞ良い所はないものかと探してみると、この天候にもかかわらず、九州国立博物館は通常営業していました。ということで・・・
九州国立博物館にて、「 室町将軍 ー 戦乱と美の足利十五代 ー」を見に、大宰府まで出かけることにしました。
足利将軍家菩提所「等持院霊光殿」に安置されている歴代足利将軍座像等、室町将軍家ゆかりの様々な展示がありました。
室町時代というのは、よく理解できない時代です。太平記などを読んでみても、裏切りの連続、だれが味方で、だれが敵なのかさっぱりわからない。南北朝、応仁の乱、下剋上、戦国時代へ突入・・・混乱極まりない時代のような気がして、あまり興味のない部類のテーマだなと思っていたのですが、意に反して、なかなか興味深く、面白いものでした。
入口から入るとすぐに、歴女を意識してか、室町将軍にかかわる漫画が・・・
ちょっと恣意的な解説で、あまり感心しませんでしたが、これも時代なのかなと思いました。
気になる将軍の座像でもご覧ください。
初代 尊氏(1305~1358) 人望厚き武家の棟梁
武士からの熱視線がとまらない!
新時代を切り開いた大将軍
なかなか優し気な顔立ちです。やさしい心の持ち主だったことは理解できるのですが、それが仇となり、混迷極まる室町時代の象徴的な将軍のような気がします。
源頼朝のような非情さ、厳格さを持ち合わせていれば、違った時代になっただろうにな・・・どちらがいいか悪いかなんてわかりませんがね。
三代 義満(1358~1408) 圧倒的カリスマ将軍
日明貿易でがっぽがぽ!
室町黄金期の立役者!
御存じの通り、金閣寺を作らせた人です。公武の融合、南北朝の合一、守護勢力の平定等々尊氏以来の課題を克服し、室町時代、絶好調、黄金期の将軍です。思慮深く、どっしりと落ち着いた顔です。裏表をうまく使い分けた天下の支配者といった感じかな・・・
八代 義政(1435~1490) 乱世を招いた大文化人
頑張りが、からまわっちゃう…
政治家より文化人タイプ
銀閣寺でおなじみの足利義政です。他の将軍たちと違い、やや面長で、神経質そうな顔です。あまり付き合いたくないタイプかな・・・
十五代 義昭(1537~1597) 帰京への見果てぬ夢
信長とのタッグは、不発に終わり…
室町ラスト将軍
将軍の権威も地に落ち、そのかけらもない時代にあって、悪あがきした将軍というイメージがあります。思ったよりも、丸顔で、愛嬌のある顔だったので意外でした。
将軍座像は、写真撮影可能でしたが、他の展示は、もちろんのこと、写真撮影は禁止です。
とても興味深い展示がたくさんあり、なかなか面白い催しでした。
ぜひ一度はお訪ねください。必見ですよ。
大宰府天満宮へのお詣りも忘れずに・・・
先ずは、いつもの牛の頭をなでて、認知症予防を・・・
太宰府天満宮にも詣でてきましたが、さすがに大雨の影響か、人出は少なく境内の中は何時になく静かでした。
拝殿で、詔をあげる神主の姿もゆっくりと見ることができました。
いつもは、多くの参拝客のせいか、ごった返してわからなかったのですが、拝殿のすぐ前に、大理石?で作られた、白の狛犬がいました。
灯台下暗しで、今まで、全く気付かなかった・・・
くるくるとした毛並みで、可愛らしい (阿形)
愛くるしい大きな目をした愛いやつでした (吽形)
九州国立博物館の近くに、令和人気、大伴旅人の碑があります
ここにありて 筑紫や何處 白雲の
たなびく山の 方にしあるらし
ここ(大和)から見て 筑紫はどこの方角だろう 白雲のたなびく山の方であるらしい…という意味らしい。
大伴旅人が、奈良の都に戻った後、大宰府を偲んで詠んだ歌だそうで、帰京後、一年もたたずに、67歳で亡くなったそうです。大宰府での暮らしは、楽しかったのだろうか・・・?
結構長生きです。ちなみに、菅原道真は、59歳で亡くなったそうです。大伴旅人には負けますが、当時としては長生きだね・・・
傍らには、空蝉がありました。セミは、雨の日には羽化しないということですので、最近の雨続きの中で、いつ羽化したのでしょうか?
梅雨のわずかな晴れ間を狙って出てきたのかな?
2019年07月22日
八所宮 フウラン
八所宮 フウラン 2019.7.15
月瀬八幡宮に、カノコユリを見に行った際、庭の片隅にフウランが咲いているのを見かけました。私が、初めてフウランを意識して見たのは、八所宮でした。私の心の中では、フウランといえば、八所宮なのです。月瀬八幡宮から、八所宮までは割と近い・・・
いざ! 八所宮へ、フウランを求めて GO!!
八所宮には、天照大神のご両親である伊邪那岐命(いざなぎのみこと)や伊邪那美命(いざなみのみこと)をはじめ、神代四夫婦八柱の神を祀っていることから、八所宮と名づけられたそうです。
日本神話の始まりの四組の夫婦の神を祀る宮なのです。
非常に古く由緒ある神社で、神武天皇東征の時にこの地に鎮座し、天武天皇の御神託によって白鳳2年(674年)に現在の地に遷座したということですから驚きです。
また、神武天皇が日向の国から御東遷の際、赤い馬に乗った神が現れ、道案内されたとされ、これが宗像市赤間(馬)の地名の起こりだそうです。
鳥居をくぐると、別世界、静寂な空間が続きます。
社殿を囲む鎮守の杜は65000㎡を誇る原生林で、県指定の天然記念物となっており、樹齢が数百年を数えるイチイ樫や常盤柿など貴重な木々が生い茂っています。
鎮守の森が、天然記念物なんて・・・ すごすぎる!!
神秘的な雰囲気には、思わず圧倒されます!
参道途中の「現人神社」
御祭神は、神直日神・大直日神・思兼神
この神々は、伊弉諾尊をケガレから直した神々だそうです。
現人神社の狛犬はなかなかユニークです
” お手 ” をする阿形
逆立ちの吽形
文久3年(1863)建立だそうで、結構古い
緩やかではあるが、長い参道の先にある拝殿
拝殿前の狛犬たちは、なかなか凛々しい顔立ちです
阿形
吽形
文政7年(1824)建立で、さらに古い狛犬たち
御祭神
泥土煮尊(ういじにのみこと) 沙土煮尊(すいじにのみこと)
大戸道尊(おおとのじのみこと) 大戸辺尊(おおとのべのみこと)
面足尊(おもだるのみこと) 綾惶根尊(あやかしこねのみこと)
伊弉諾尊(いざなぎのみこと) 伊弉冉尊(いざなみのみこと)
日本の国土を創造した、伊弉諾尊と伊弉冉尊には、馴染みがありますが、他の神々様は、聞き覚えもなく見当もつきません。とにかく由緒正しい古社であることは、間違いない。
拝殿と神殿の間には、檻に入った木製の狛犬があります。
狂暴なのか? 何か悪さでもしたのか?
夜な夜な歩き回り、村民を驚かすとか・・・?
どうやら、盗難防止のためのようです。
鎌倉時代の作品ということらしく、福岡県で最古級の狛犬だそうです
クリクリ眼の可愛らしい狛犬です。
お参りを終えたら、フウランに御挨拶
青空に映えた、綺麗なフウラン
綺麗なフウランに出会えて、感謝!
ちょっと旬が過ぎた感じだったけれど、満足!!
きっと鎮守の森の中には、他にもいろいろな植物があるんだろうな・・・
探索したい気持ちもあるけれど、罰が当たるかな・・・
帰りにちょっと寄り道
古賀市の花鶴が浜公園へ、ハマボウ見学
初めて来たのだけど、圧巻!!
梅雨の晴れ間に、ハマボウは輝いていました
ハマボウの群落に、クリビツギョウテン!(旧表現法)